Apple以外のメーカーのスマートフォンは、ディスプレイサイズが6.5型以上が一般的で、昨今は大型なモデルばかりが登場しています。ところが最近は中国メーカーから一回り小さいサイズのモデルが出てきています。OnePlusの「OnePlus 13T」もそんなモデルです。
OnePlus 13Tのディスプレイサイズは6.32型(2640×1216ピクセル)です。本体のサイズは150.8(幅)×71.7(奥行き)×8.2(高さ)mmで、Appleの「iPhone 16 Pro」が6.3型で、サイズは約149.6(幅)×71.5(奥行き)×8.3(高さ)mmなので大きさは近いですね。プロセッサはSnapdragon 8 Eliteを搭載するハイスペックモデルで、小ぶりだからと言って性能を落としているわけではありません。
カメラは5000万画素広角と5000万画素の2倍望遠で、こちらも手抜きの無いハイエンド仕上げ。どちらのカメラも暗所を苦にせず、動画性能も優れています。
カメラバンプの処理はどことなくPixelシリーズを思わせるのですが、従来のOnePlusのモデルとのイメージチェンジを図ろうとしているのかもしれません。
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中国のOPPOストア内にあるOnePlusの販売コーナーでも、このOnePlus 13Tを手にする訪問客を多く見ました。小型サイズのモデルに興味ある中国の消費者もやはり一定数いるのでしょう。価格は3399元(約6万7000円)からと、プロセッサの性能を考えると悪くはありません。
ところで特筆すべき進化点として、本体左側面にあるべきアラートスライダースイッチが無くなりました。これはOnePlusの上位モデルのアイデンティティーともいえる機能で、3段階に切り替えられるマナーモードスイッチでした。近年はOPPOの端末にも搭載されたものの、2025年モデルからはOPPOと共にショートカットボタンに変更。アラートスライダーは廃止となったのです。
このショートカットボタンではあらかじめセットされた機能を利用できます。サイレントモード、カメラ、フラッシュライト、AI翻訳、AIメモなどよく使う機能をすぐ呼び出せるわけです。
カメラは十分高性能ですね。ただ超広角が無いのがやや気になりました。まあこのあたりはOnePlus初の小型モデルということで、製品を出してユーザーフィードバックを待つということかもしれません。
ちなみに同時期にOPPOからも同じディスプレイサイズの「Find X8s」が登場しており、そちらは5000万画素広角+5000万画素、3.5倍望遠+5000万画素超広角という3眼構成になっています。
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さて、中国での小型モデルはOnePlus 13T、OPPO Find X8sに加え、vivoが販売中の「X200 Pro mini」と3種が出てきました。これは中国市場でAppleユーザーからの移行を狙った動きなのかもしれません。今後は他のメーカーからも薄型モデルが登場しそうです。
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