競泳女子200メートルバタフライで23年世界選手権5位入賞、24年パリ五輪(オリンピック)代表の三井愛梨(20=横浜サクラ)が8日、スイミング教室で人生初の講師役を務めた。
横浜市内で小学生に指導。キック動作に関しては「力を入れずに、ほわほわほわ〜ん」などと参加者に寄り添い、後半は小学生時代やパリ五輪での経験などを伝えた。バタフライの魅力を問われると「ス〜ッと前に出て、波と一体化する感じが好きです」と笑った。
スイミング教室を終えると「逆に小さい子から、すごくエネルギーをもらいました。普段は小さな子と関わる機会がないので、どういう口調で話したらいいか考えていました」と振り返った。自身は小学生の頃、同じ200メートルバタフライで12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪銅メダル星奈津美さん(34)のトークイベントに参加し、懸命に質問をした思い出があるという。今度は経験談を伝える立場となり「私(の言葉)で響いているのかは自信がないですが、素直な反応をしてくれて、ある程度は自分の言葉にも影響力があることを実感できましたし、子どもたちにも経験を伝えられたらいいなと思いました」と今後を見据えた。
自身はパリ五輪後にオーストラリアへ、水泳ではなく語学留学の形で渡った。競技以外にも視野を広げながらも「練習は徐々に積んでいます。次のオリンピックに向けて、いろいろなチャレンジをしていきたいと考えています」と28年ロサンゼルス大会を見据えた。
6月12日には21歳の誕生日を迎える。スイミング教室の最後にはサプライズで花束やケーキが贈られ「21歳はいろいろなことにチャレンジして、頑張りたいです」と誓いを立てた。【松本航】
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