【女子バスケ】開志国際2年ぶりV PG長浜エリカマリア「インターハイはベスト8が目標」

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2025年06月08日 19:25  日刊スポーツ

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2年ぶりの優勝を全員で喜開志国際のメンバー

開志国際が女王の座を奪還した。決勝で新潟産大付を73−67で破り、2年ぶり10度目の優勝を決めた。


試合終了直後、コート上の開志国際の選手に、ベンチにいたメンバーが一斉に駆け寄った。涙と笑顔が入り交じったかたまりに、応援席から拍手が注がれた。「やってきたことは間違っていなかった」。ダブル主将の1人、PG長浜エリカマリア(3年)は満面の笑みを見せた。


185センチと190センチの留学生選手2人を擁する新潟産大付を60点台に抑えた。マッチアップしたのは、もう1人の主将、C星舞佳(3年)だった。「前に入られないように。リバウンドは先に自分から体を当てにいった」。リング下の攻守で体を張り、2人のスコア計30点にとどめた。「目標にしていた数字」で抑え込み、納得の表情だ。


その前段階で、全員が守備でプレッシャーをかけ続けた。簡単にパスを回させず、タフショットに追い込んだ。例年2月に行う走り込みを、今年は1月から3月まで行った。3時間の全体練習後、疲労した中でコート往復のダッシュを繰り返し、スタミナをつけた。ハードな守備で作るリズムは自分たちのものだった。


昨年は、県総体の連覇が9、ウインターカップの県予選が同10で止まった。全国から遠ざかり、絶対女王から挑戦者になった1年、西村渉監督(64)は「先輩たちの分も、と思うより、自分たちの代ということを大切に」と無用な期待を背負わないよう促してきた。


チームカラーは「声が大きく、明るいこと」(長浜)。練習中、その声が小さいと両主将がメニューを止めて意識させる。積み重ねも決勝の40分間に表れた。「インターハイはベスト8が目標。1戦1戦、大切に戦う」と長浜。自分たちらしさを存分に発揮する−。今年はそんな夏が待っている。【斎藤慎一郎】


○…開志国際は攻撃面でも持ち味を出した。西村監督が「これしかやってこなかった」という3点シュートを30本放って11本成功。成功率36・6%に達した。毎日の練習後、20分間は3点シュートの打ち込みに費やしてきた。後半に3本決めたPG4内田寿音(じゅね、3年)は「(ショットクロック)残り8秒になったらガードの自分が絶対に決めようと思って打った」と狙い通りの結果を喜んだ。

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