
個人年金保険ってどんな保険?
個人年金保険は、老後の生活資金を準備する目的で加入する生命保険です。死亡したときの保障より、生きている間の備えに重点を置いているので生存保険と呼ばれています。個人年金保険には、入院保障などの特約をつけることもできますが、個人年金保険のタイプによっては、限られた期間のみ保険金が給付されるものがあるため、入院保障などは、別途、準備していた方が安心です。
保険料の支払方法はいくつかあり、まとまった資金で契約時に一括して払い込む「一時払」や、保険料を数回に分けて払う「分割払」などです。
分割払を続ける期間(払込期間)にも、「年金開始時まで続けるもの」や「年金受取開始前(1〜5年前)に完了するもの」などがあります。また、分割払にも、月払・半年払・年払などがありますが、まとめて払うほど保険料総額が少なくてすみ、その分、貯蓄性がアップします。
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ただし、外貨建てなどの場合は、受取時の為替レートなどによって受け取れる金額が変動します。金額が決まるルールも、契約時に定めた内容に従って決定されます。
個人年金保険の意外な活用方法とは?
個人年金保険は、セカンドライフのタイミングで公的年金とともに受け取る他、公的年金を受け取るまでの「つなぎ」として、活用することができます。セカンドライフになると収入は限られてしまいますので、個人年金保険の役割は大きなものになると思われます。
また、個人年金保険は解約返戻金のあるタイプの保険のため、解約返戻金を担保に保険会社から、契約者貸付としてお金を借りることも可能です。契約者貸付は、消費者金融や銀行の融資よりも低金利であり、審査も不要で、返済期間に定めがないのがメリットです。
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中途解約についても解説しましたが、個人年金保険は、老後生活のための「虎の子」です。なるべく途中で取り崩さずに、老後の資金として活用することを考えてみましょう。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))