“阪神三冠”を果たした名馬が1位に君臨 宝塚記念の勝ち時計ランキング

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2025年06月09日 12:00  netkeiba

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タイトルホルダー(c)netkeiba
 阪神競馬場で6月15日(日)に行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。上半期のGI戦線を締めくくる一戦で、有馬記念と同じくファン投票で出走馬が選ばれることから、“春のグランプリ”とも称される。今年はベラジオオペラ、ロードデルレイ、ヨーホーレイクの大阪杯上位3頭をはじめ、GI・2勝のレガレイラ、一昨年の菊花賞馬ドゥレッツァなど好メンバーが揃った。本稿では同レースの開催にあたり、過去の勝ちタイムをランキング形式で紹介する(阪神芝2200mの開催に限る)。

■4位タイ 2分10秒9 2012年 オルフェーヴル

 前年の三冠馬は、12年始動戦となった阪神大賞典で歴史に残る大逸走があり2着に敗れた。続く天皇賞(春)はいきっぷりが悪く、見せ場が特にない11着大敗。それでも宝塚記念のファン投票では1位に選ばれ、単勝3.2倍の1番人気で出走した。道中は馬群の中、11番手あたりで脚をため、直線は内寄りに進路を選択。内回りの短い直線ながら、他馬が止まって見えるような鋭い末脚を発揮し、一気に先頭に立った。そのまま突き抜けて2馬身差の完勝。実績馬が復活を果たし、世界を目指す足がかりとなった。

■4位タイ 2分10秒9 2021年 クロノジェネシス

 19年の秋華賞馬は、宝塚や有馬では特に強さを見せた。前年の宝塚記念は稍重の馬場を味方に付け、2着馬に6馬身差を付ける圧勝劇。秋初戦の天皇賞(秋)でも3着とまずまず見せ場をつくると、有馬記念では1番人気に応えて春秋グランプリ連覇の偉業を達成する。21年初戦のドバイSCは2着だったが、帰国初戦で出走した宝塚記念は、4番手から楽に抜けだして2馬身半差の完勝。スピードシンボリ、グラスワンダーに次ぐ史上3頭目、牝馬では初のグランプリ3連覇を達成し、歴史に名を刻んだ。

■3位 2分10秒8 2019年 リスグラシュー

 前年のエリザベス女王杯で待望のGIタイトルを手にしたものの、その後は2着、2着、3着と善戦止まりということもあり、キセキ、レイデオロに続く3番人気での出走。1000m通過が60.0秒のミドルペースを2番手から運ぶと、直線残り200mからどんどん後続を突き放し、3馬身差のすばらしい勝ちっぷりをみせた。この白星で覚醒したか、続くコックスプレート(豪G1)を1馬身半差、有馬記念を5馬身差で完勝。史上10頭目の同一年春秋グランプリ連覇の偉業も達成し、現役生活にピリオドを打った。

■2位 2分10秒1 2011年 アーネストリー

 4歳秋の大原Sから本格化の兆しをみせ、09年中日新聞杯、10年金鯱賞、札幌記念と重賞3勝の活躍。だが、GIでは2度の3着が最高で、悲願のビッグタイトルに向けて6番人気で出走した。レースはナムラクレセントが快調にペースを刻み、1000m通過は58.7秒のやや速い流れとなる。アーネストリーは同馬から3馬身ほどの2番手を追走し、4コーナー出口で早めに先頭に立つと、直線でも勢いは衰えず、そのままブエナビスタやエイシンフラッシュなどの追撃を押さえて勝利。父グラスワンダーとの親仔制覇を決めた。

■1位 2分9秒7 2022年 タイトルホルダー

 京都競馬場の改修工事により、阪神開催となった21年の菊花賞で初のGIタイトルを手にすると、22年は日経賞をステップに、同じく阪神が舞台となった天皇賞(春)を制覇。宝塚記念には“阪神三冠”をかけ、2番人気で出走した。レースはパンサラッサが1000m通過57.6秒の超ハイペースで飛ばしたが、タイトルホルダーは動じることなくがっちり2番手。直線は残り200mほどで先頭に立つと、後続から追ってきたヒシイグアス、デアリングタクトなどをまったく相手にせず、2馬身差を付けてGI・3勝目を飾った。

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