米兵による相次ぐ性的暴行事件を受け、米軍と沖縄県警などが行った夜間合同パトロール=4月18日、沖縄市(AFP時事) 沖縄県で昨年5月、性的暴行をしようとした女性にけがをさせたとして、不同意性交致傷の罪に問われた在沖米海兵隊上等兵のジャメル・クレイトン被告(22)の裁判員裁判の公判が9日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)であった。検察側は懲役10年を求刑、弁護側は無罪を主張して結審した。判決は24日の予定。
初公判でクレイトン被告は、「首を絞めていないし、傷も与えていない。疑われるようなことは一切していない」と無罪を主張していた。
検察側は論告で、女性の証言は客観証拠と整合しており「信用性が高い」とし、動機についても「性的欲求を満たすためだけの自己中心的なもの」と非難した。一方、弁護側は女性の証言は信用できないとして、改めて無罪を主張した。
起訴状によると、被告は昨年5月26日、沖縄県内で、性的な目的で女性の背後から腕を回して頸部(けいぶ)を絞め付けるなどの暴行を加え、約2週間のけがをさせたとされる。