gguy - stock.adobe.comファイナンシャルプランナーの齋藤めぐみです。日々、マネー情報から節約術、ドラッグストア活用術まで、暮らしに役立つお金の知識を発信しています。
今回は、私自身が「サブスク&定期購入の見直し」で月3万円の支出を削減した実体験をご紹介します。例えば、節電であちこち電気を消しまくっても月1000円減らすのは大変ですが、“うっかり出費”を見直すのは手っ取り早い節約です。
節約と聞くと、「何かを我慢すること」と思いがちですが、実際は“使っていないのに支払っているもの”を手放すだけで、お金の流れが大きく変わります。むしろ、暮らしと気持ちにゆとりが生まれ、「好きなもの」にしっかりお金が使えるようになりました!
◆“入りっぱなし”だった動画サブスクを見直し
はじめに手を付けたのは、動画サブスク契約の見直しです。
というのも、以前の私は、話題の作品をきっかけに気づけば5つ以上の動画配信サービスに登録しており、月額合計は6,000円を超えていました。
しかし今では、平日はほとんど利用しておらず、しばらく観ていないサブスクも複数あることが発覚したのです。さらに、何となくダラダラとドラマを流しっぱなしにしていることもあり、これでは「時間もお金ももったいないかも…」と感じました。
そこで、一度すべてを解約し、「観たい作品がある時だけ、期間限定で利用」するスタイルに切り替えることに!
◆プリペイドを使えば“解約し忘れ”を防げる
そのうち、NetflixとAmazonプライムの“解約し忘れ”術を紹介します。
■ Netflixはプリペイドで、ムダなく楽しむ
Netflixなら、コンビニなどで2000円〜のギフトカードが購入でき、アカウントにチャージして視聴可能。
私は広告付きスタンダード(月額890円)を選んでいるので、2000円分で2カ月+7日ほど使える計算になります。チャージ残高は日割りで自動繰り越しされます。
設定も簡単。アカウント画面から「ギフトカードまたはプロモーションコードを利用する」を選び、カード裏面のPINコードを入力するだけ。クレジットカードなしでも始められるので、支出管理もしやすくなりました。
1ケ月だけ入りたい場合はギフトカードだと余ってしまうので、クレジットカードでいったん入会してすぐ解約すればOK。解約しても1ケ月間は見られるので、解約忘れが防げます。
■Amazonプライムは細かい金額で都度チャージ
Amazonプライム(月額600円)も、Amazon eギフトカード(チャージタイプ)を使えば必要な分だけ入金できます。
Amazonのサイトで金額を自由に指定できるため、「今月だけ使いたい」といった時にもぴったり。自動更新を避けたい人は、会員情報ページから「自動更新をオフ」にすることをお忘れなく。
コンビニで売っているAmazonギフト券も使えますが、1500円〜なので、Amazonプライム2ケ月+残りは買い物に使うことになります。
こうして“使う時だけ支払う”スタイルに切り替えたことで、月々6000円以上かかっていた視聴費用は1000〜2000円台に。気持ちのメリハリもつき、以前より作品をしっかり楽しめるようになりました。
◆日用品の定期便をやめて、セールでまとめ買いに
Amazonや楽天の定期便は、一度設定すれば自動で届いてとても便利。私も化粧水や洗剤、プロテインなどをたくさん登録していました。
ですが、使いきる前に次の便が届くようになり、いつの間にか棚がストックでぎゅうぎゅうに…。
Amazonも楽天も定期便だと商品が5〜10%安いうえ、1回で解約してもOKなのでつい定期にするのですが、そのまま忘れて次々届いてしまうんですよね。
そこで、いったんすべての定期便をキャンセルし、必要な時にセールを利用してまとめ買いするスタイルへ変更することに。在庫管理がしやすくなっただけでなく、収納スペースと心にも余裕が生まれました。
ただし、セールの安さにつられて買い過ぎてしまっては本末転倒なので「必要な分だけ」まとめ買いするのがポイントです!
◆ファンクラブ&オンラインサロンを厳選
K-POP、宝塚、ビジネス系オンラインサロンなど、私は一時期5つ以上の有料コミュニティに加入していました。
でも、「情報更新が少ない」「イベントに参加できない」など、十分に活用できていないものも多く、「本当に必要?」と疑問を感じるように……。
そこで思い切って、本当に応援したいものに絞ることにしました。結果、残したのは2つだけ。支出は減った一方で応援する気持ちはむしろ高まり、グッズ購入や遠征の計画もより楽しくなりました。“推し活”って、「数」ではなく「熱量」が大事だと実感しています。
◆今すぐやろう!サブスクなどの見直しの3ステップ
「見直しや解約ってめんどくざい…」という人に向けて、手軽に始められる見直し方法を3ステップでご紹介します。
■ ステップ1
家計簿アプリやカード明細を確認して、「毎月定額で支払っているもの」を書き出す。
■ ステップ2
その中で、「最近1カ月利用していないもの」にチェックを入れる。
■ ステップ3
「今の自分に本当に必要か?」を考えて、解約または一時停止を検討。
月に一度「サブスク見直しデー」を決めて習慣にしてしまうのもおすすめです!
◆お金も時間も、“本当に好きなこと”に使おう
本来、サブスクや定期便は私たちの暮らしを便利で豊かにしてくれるサービスです。でも、使っていないのに自動で引き落とされている状態は、無意識の浪費になってしまいます。
不要な支出を見直すことは、「自分が本当に大切にしたいもの」を選び取ることであり、好きなことにしっかりお金を使えるようにする工夫なのです。
ぜひこの機会に、なんとなく契約していたサブスクを見直してみませんか?
<文/齋藤めぐみ>
【齋藤めぐみ】
1990年生まれ、東北在住のフリーライター。元銀行員でFP資格を保有。転勤族妻、2児の母。