10周年記念のフィナーレを飾る集大成となるステージには、花江夏樹(金木研役)、雨宮天(霧嶋董香役)、花澤香菜(神代利世役)、釘宮理恵(鈴屋什造役)、岸尾だいすけ(旧多二福役)、豊永利行(永近英良役)が出演し、『東京喰種』全シリーズの名シーンを中心とする生アフレコを披露した。また、出演が叶わなかった宮野真守(月山習役)、小西克幸(亜門鋼太朗役)もナレーションで参加した。
さらに、アニメのオープニング・エンディングを担当したTK from 凛として時雨、People In The Box、österreich、Cö shu Nie によるライブパフォーマンスも行われ、美しくも悲しい物語を再び“プレイバック”した。この記事では昼の部の模様を紹介する。
金木に「私もあなたの事が好き」と告げたリゼは、ヒトに紛れ、ヒトを狩り、その死肉を喰らう“喰種”だった――。衝撃的な『東京喰種』1話を生アフレコで浴びる衝撃から抜け出す暇もなく、People In The Boxによる「聖者たち」のイントロが流れ出す。EDテーマとしてアニメを彩ってきた名曲が、映像とともにパフォーマンスされ、会場はさらに深く「東京喰種」の世界へと没入していった。
続いてピックアップされたのは、旧多二福(CV.岸尾だいすけ)の演説シーン。吉田アナのコメントにもあった通り、本人はウケをとろうと思っているのに怖くて誰も笑えないところが実に旧多らしく、同時に底知れなさをうかがわせる。『東京喰種:re』前半パートを締め括るのは、Cö shu Nieの「asphyxia」だ。美しいアカペラから一転、重厚かつ鋭い音圧で畳み掛けられる圧巻のパフォーマンスに、会場からは大きな拍手が送られた。
“プレイバック”を締め括るのは、TK from 凛として時雨の「unravel」だ。今や TV アニメ『東京喰種』の代表曲といっても過言ではないほどの人気を誇る楽曲なだけに、待ち望んでいた観客は思わず息を飲む。緊張感でつつまれた会場を、TKの歌声とギターをはじめとしたバンド陣の轟音がつんざいた。TVアニメ10周年のフィナーレを飾るにふさわしい、まさに圧巻のライブパフォーマンス後、会場からは熱い拍手がやまなかった。最後は花江が音頭をとり、「ありがとうございました!」とキャスト陣が深々とお辞儀。今日一番の拍手が送られるなか、イベントは幕を閉じた。
なお本イベントのグッズは、「東京喰種 EX. OFFICIAL STORE」にて事後物販が実施中だ。描き下ろしイラストなどを使用したイベントオリジナルグッズのほか、EC限定商品も取り扱われている。この機会に、TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』との思い出をぜひ手元に残そう。
<東京喰種FES. -PLAY BACK-概要> ■タイトル:東京喰種FES. -PLAY BACK- ■開催日時:2025年6月8日(日) ■開催時間: 昼の部14:30開場/15:30開演/17:30終演 夜の部18:30開場/19:30開演/21:30終演 ■主催:ソニー・ミュージックソリューションズ ■協賛:フィールズ株式会社 (セットリスト) M1 聖者たち(People In The Box) M2 無能(österreich) M3 asphyxia(Cö shu Nie) M4 unravel(TK from 凛として時雨) 取材:藤谷燈子