富士通は6月10日、理化学研究所と共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、世界のスーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」で7位になったと発表した。大規模グラフ解析に関する「Graph500」では11期連続の1位を維持。一方、シミュレーション計算を想定した「HPCG」は、前回まで10期連続1位だったが、今回は2位だった。
【画像】TOP500、上位10位以内にランクインしたのは?(計1枚)
順位は独ハンブルクで開催中のHPCの国際会議「ISC High Performance 2025」に合わせて発表。TOP500は「El Capitan」「Frontier」「Aurora」といった米国勢が1位から3位を占め、4位にはドイツの「JUPITER Booster」が初めてランクインした。富岳は前回から1つ順位を落とした。
富岳が2位になったHPCGは、産業利用などの実際のアプリケーションでよく用いられる共役勾配法の処理速度ランキング。1位はEl Capitanだった。
この他、富岳はAIの深層学習で用いられる単精度や半精度演算処理に関する性能ベンチマーク「HPL-MxP」でも6位にランクイン。富士通は結果について、Graph500での首位に注目し「不規則な計算が大半を占めるグラフ解析においても高い性能を発揮することを実証し、幅広い分野のアプリケーションに対応できる富岳の優れた汎用性を示す」としている。
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