スイープトウショウの宝塚記念制覇 39年ぶり牝馬の勝利から20年

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2025年06月11日 07:30  netkeiba

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05年の宝塚記念を制したスイープトウショウ(C)netkeiba
 近年は牝馬の活躍が目立つ宝塚記念だが、以前は圧倒的に牡馬が強かった。実際、05年のスイープトウショウが実に39年ぶり、そして84年のグレード制導入以降では初の牝馬Vだったのだ。この機会にちょうど20年前の熱戦を振り返ろう。

 スイープトウショウは父エンドスウィープ、母タバサトウショウ、母の父ダンシングブレーヴの血統。祖母のサマンサトウショウは90年のエプソムCを制し、マイルCSで3着の活躍馬だった。3歳時に秋華賞を制覇。しかし、その後はエリザベス女王杯、都大路Sと2戦連続で5着に敗退。安田記念では2着に健闘したものの、実力馬がズラリと揃った宝塚記念では11番人気の低評価に甘んじていた。

 レースは前半1000mが59秒9の平均ペースで流れた。しかし、1番人気のタップダンスシチーが早めに動き、3角過ぎに先頭に立ったことで持久力勝負となる。直線に向いてリンカーンが先頭へ。タップダンスシチーは意外にも抵抗できない。かわって外から接近したのがゼンノロブロイ、そしてスイープトウショウだ。残り200mを切ってスイープトウショウが先頭へ。坂を上がって外からハーツクライが追い上げてきたが、時既に遅し。スイープトウショウがクビ差凌いで、実に39年ぶりとなる牝馬の宝塚記念制覇を成し遂げたのだった。

 スイープトウショウは秋にエリザベス女王杯を制し、05年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選ばれた。産駒はJRAでデビューした9頭のうち、7頭が勝ち上がり。24年には孫のスウィープフィートがチューリップ賞を制した。残念ながら20年に19歳で亡くなったが、その血は脈々と受け継がれていくに違いない。

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