史上初の同一GI・3連覇ならず ラブリーデイが激走した宝塚記念から10年

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2025年06月11日 08:30  netkeiba

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15年の宝塚記念を制したラブリーデイ(15年6月撮影、ユーザー提供:かいんぐさん)
 15年の宝塚記念はゴールドシップ一色だった。その走りはもちろん、強烈なキャラクターでも多くのファンに愛された個性派。とりわけ宝塚記念には強く、13年と14年に連覇。阪神大賞典、天皇賞(春)と連勝して挑んだ15年は単勝1.9倍の圧倒的1番人気に推され、史上初の3連覇は濃厚と見られていた。

 しかし、ゴールドシップはレースで悪い意味での意外性を見せてしまう。ゲートで立ち上がり、一度は落ち着いたかと思われたが、再度立ち上がった瞬間にゲートオープン。致命的な出遅れを喫してしまったのだ。場内はどよめいたが、レースは進む。直線に向いてラブリーデイが先頭へ。これにただ1頭、襲い掛かったのが牝馬のデニムアンドルビーだった。金子真人オーナーの所有馬2頭の争いとなり、最後は僅かにクビ差、内のラブリーデイが凌いでゴール。待望のGI初制覇を果たしたのだった。一方、ゴールドシップは何とか馬群に取り付いたものの、それが精いっぱい。1秒2差の15着に沈んだ。

 秋になってもラブリーデイの勢いは止まらず、京都大賞典、天皇賞(秋)と連勝し、この年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選ばれる。一方のゴールドシップはこの一戦で気持ちが切れたのか、秋2戦もジャパンCで10着、有馬記念で8着に敗退。復活を果たせないまま、ターフを去ることになった。

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