画像提供:マイナビニュース○A:元の文章を短くまとめるほか、リストや表として整理する機能もあります
Apple Intelligenceの機能のうち、文章を扱う機能は「作文ツール」としてまとめられています。
本連載ではこれまでの記事で、作文ツールの基本と校正機能、文章を書き直す機能を紹介しました。
今回は、文章を要約したり整理したりする機能を取り上げます。
○文章の要約や要点を作成する
文章を短くまとめる機能から紹介します。以下の図では「メモ」アプリを使用していますが、ほかのアプリでも同様です。なお、文章に書かれているおにぎりについての内容は架空のものです。念のため。
「要約」では短い文章にまとめられます。「要点」は「要約」よりは長く、可能な場合は箇条書きの形式でまとめられます。
とはいえ、いろいろ試してみた限り、元の文章の長さや内容によって「要約」と「要点」の結果があまり変わらないこともありました。この機能を使うときに試してみてください。
○文章をリストや表にする
元の文章によっては、リストや表の形で整理することもできます。
元の文章はリストや表にしやすい内容だったと思います。文章によっては、作文ツールの「リスト」や「表」はエラーになって実行されないことがあるようです。
○ウェブの文章をまとめる
ここまでは自分で書いた文章を要約したり整理したりしてみましたが、ほかの人が書いたものを読むときもこの機能を活用できます。
例として、Appleのウェブサイトで公開されているNewsroomのページで試してみます。
ところで、作文ツールの話からは少しそれますが、「Safari」で文章を選択しづらい場合はリーダー表示にすると操作しやすいかもしれません。
ただし、リーダー表示にできないウェブページもあります。
○PDFの文章もまとめられる
PDFでも作文ツールを利用して、文章をまとめられます。例として、Appleの「環境」サイトからダウンロードしたPDFを「プレビュー」アプリで開いて操作します。
○iPhoneではスクリーンショットなどから作文ツールを使える
iPhoneではスクリーンショットや写真に写っている文章を要約することもできます。これも、Appleのウェブサイトで公開されているNewsroomのページを使い、このページのスクリーンショットを「写真」アプリで開いて試してみます。
【今回の余談】
すぐ上で、iPhoneの「写真」アプリでの操作を紹介しました。Macでもスクリーンショットや写真を「プレビュー」アプリや「写真」アプリで開いて試してみましたが、本稿執筆時点では、文章を選択してcontrolキーを押しながらクリックしても「作文ツール」のメニューは表示されませんでした。今後、変更されるでしょうか。
それでは次回も、よろしくお願いします。
小山香織 ライター、インタビュアー、翻訳者、トレーナー。Apple 製品やビジネス系アプリケーションなどに関する著書多数。近著に『iPadマスターブック 2024-2025 iPadOS 17対応』(マイナビ出版)。マイナビニュースでは連載「iPhoneユーザーのためのMacのトリセツ」のほか、インタビューや取材記事を執筆。 この著者の記事一覧はこちら(小山香織)