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競馬や競艇で得た所得を申告せず、所得税計約2億6200万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、サッカーJ3・アスルクラロ沼津の運営会社「アスルクラロスルガ」の谷強(つよし)前会長(57)=東京都渋谷区=と知人の男性(71)を、所得税法違反の疑いで東京地検に告発したことが関係者への取材で判明した。
関係者によると、2人は競馬や競艇の馬券・舟券を共同購入し、2021年までの2年間で計約6億1200万円の所得を得たのに申告せず、所得税計約2億6200万円を免れた疑いがあるという。容疑は谷前会長がアスルクラロスルガの会長職(22年12月〜24年4月)に就く前のもので、チームの運営や資金とは無関係という。
2人は数十年前から一緒に馬券や舟券を購入するようになり、近年の購入額は多い月で約20億円に上った。大量の馬券や舟券を高頻度で購入するなどした場合、購入費は経費として認められるため、国税局は払戻金から購入費を差し引いた金額が所得に当たると判断したという。
谷前会長と男性は「国税局の指導に従って申告し、納税も既に済ませている。今後は適切に納税をする」などと回答した。【岩本桜】
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