マンチェスター・シティに加わったリンダース氏 [写真]=Getty Images マンチェスター・シティは10日、ペピン・リンダース氏がアシスタントコーチに、ジェームズ・フレンチ氏がセットプレーコーチにそれぞれ就任したことを発表した。
2024−25シーズンは極度の不振に陥り、FAコミュニティシールド以外のタイトルを逃したマンチェスター・シティは、シーズン途中にジョゼップ・グアルディオラ監督との契約を2027年6月30日まで延長したことを発表した一方で、先月28日には元ヴィッセル神戸の指揮官でアシスタントコーチを務めていたフアン・マヌエル・リージョ氏をはじめ、イニゴ・ドミンゲス氏とカルロス・ビセンス氏の3名が退団したことを明らかにしていた。
新たな視点やアイデアを取り入れるためにコーチングスタッフの刷新を実施したグアルディオラ監督は、後任としてかつてユルゲン・クロップ氏の“右腕”としてチームを支えていたリンダース氏と、10年以上リヴァプールにいたフレンチ氏を加えることとなった。
現在42歳のリンダース氏はPSVのユースやポルトのユースやトップチームでコーチを務めた後、2014年にリヴァプールのU−16コーチに就任。トップチームでもコーチを務めた後、2018年1月〜5月にはNECで監督も歴任した。同年6月にリヴァプールに復帰して以降、クロップ氏が退任した2023−24シーズンまでリヴァプールでコーチを務めていた。その後、昨夏にはザルツブルク(オーストリア1部)の指揮官に就任したものの、12月16日に解任されて以降はフリーとなっていた。
また、現在37歳のフレンチ氏はスウォンジーやウェールズサッカー協会(FAW)での仕事を経て、2012年にリヴァプールのバックルームチームに加入。今季までトップチームで対戦分析官を務めていたなか、マンチェスター・シティではセットプレーコーチに就任したことが明らかになっている。
2人のコーチが新任したことを受け、フットボールディレクターを務めるウーゴ・ヴィアナ氏はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「ペピンとジェームズが私たちのシニアコーチングチームに加わることをとても嬉しく思っている。ペピンとジェームズは過去数年間、それぞれの職務で豊富な経験を積んできた」
「彼らの才能、積極性、労働倫理、そして全方位的な献身性はペップが目指すフットボールのあり方を支える価値観と完全に一致している。クラブワールドカップ、そして2025−26シーズンに向けて準備を進める中で両氏がペップとコーチングチームにとって非常に重要な存在になることに疑いはない」
なお、イギリス紙『デイリーメール』では、両氏に加えてかつてマンチェスター・シティでもプレーし、2024年7月からは同クラブのユースでアシスタントコーチを務めている元コートジボワール代表DFコロ・トゥーレ氏も、新しくトップチームのコーチに就任することが予想されている。