宝塚記念2025に出走予定のレガレイラ(24年12月撮影、ユーザー提供:zatsumuさん) GIでは異例のいとこワンツーとなるか。ともに祖母がランズエッジの同年齢の2頭、アーバンシック(牡4、美浦・武井亮厩舎)とレガレイラ(牝4、美浦・木村哲也厩舎)が、宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)で4回目の直接対決を迎える。
アーバンシックは父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母の父ハービンジャーの血統。ここまで9戦4勝。24年のセントライト記念で重賞初制覇を果たすと、続く菊花賞でGIウイナーの仲間入り。その後は有馬記念が6着、日経賞が3着と不完全燃焼だが、現役屈指の実力馬であることは間違いない。一方のレガレイラは父スワーヴリチャード、母ロカ、母の父ハービンジャーの血統。ここまで8戦3勝。23年のホープフルSで牡馬を倒してGI初制覇。3歳となって以降は苦しいレースが続いたが、年末の有馬記念で2つ目のGIタイトルを獲得した。この2頭はどちらも父がスワーヴリチャード、さらには母が全姉妹なので、ほぼ同じ血統構成となる。
2頭の直接対決は24年の皐月賞(アーバンシック4着、レガレイラ6着)、日本ダービー(アーバンシック11着、レガレイラ5着)、有馬記念(アーバンシック6着、レガレイラ1着)に続いて4回目となる。ここまではレガレイラの2勝1敗だが、今回はどうなるか。01年の中山大障害では1着ユウフヨウホウ、2着ゴーカイの兄弟ワンツーが達成されたが、GIでいとこワンツーとなれば珍事。2頭の大伯父にあたるディープインパクトが19年前に制した春のグランプリで、競馬史に新たな1ページが刻まれるかもしれない。