サントリー「グリーン水素ビジョン」を発表 - グリーン水素の一気通貫供給モデルを推進へ

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2025年06月13日 11:10  マイナビニュース

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サントリーホールディングスは、2025年内に稼働予定の「やまなしモデルP2Gシステム」を起点に、脱炭素社会を目指す中長期戦略「サントリーグリーン水素ビジョン」を発表した。


山梨県ならびに技術開発参画企業9社とともに、国内最大となる16メガワット規模の水素製造設備「やまなしモデルP2Gシステム」を建設し、自社拠点であるサントリー天然水 南アルプス白州工場・サントリー白州蒸溜所(以下、天然水白州工場・白州蒸溜所)への水素導入に取り組んでいる同社。



「サントリーグリーン水素ビジョン」では、水素社会の実現に向けたサントリーグループの水素に関する取り組みを包括的に整理した。

○1)サントリーグループが水素に取り組む狙い



◆「水と生きる SUNTORY」として水から生まれるエネルギーにチャレンジ



・コーポレートメッセージ「水と生きる SUNTORY」を掲げるサントリーグループとして、「水から生まれ、水に還る」水素の製造から物流・販売までバリューチェーン全体を担う。グリーン水素ならではの価値の創造と訴求によって、世の中への普及を図り、水素社会の実現に向けて貢献する。



◆豊富な再エネと水資源を活用したグリーン水素の「地産地消モデル」の創出



・再生可能エネルギーの供給余力があり水資源にも恵まれた山梨県において、「やまなしモデルP2Gシステム」でグリーン水素を製造し、自社での利活用だけでなく、県内産業への供給・販売までを一気通貫で取り組む。グリーン水素における内陸地域での地産地消モデルを新たに構築する。


○2)サントリーグループの取り組み概要



〈フェーズ1:2025年〉



・「やまなしモデルP2Gシステム」で製造したグリーン水素の自社拠点での利活用を始める。

−天然水白州工場で水素ボイラーを稼働させ、熱殺菌工程に利用する。

−白州蒸溜所における水素によるウイスキーの「直火蒸溜」を検討する。



〈フェーズ2:2027年以降〉



・協業パートナーと共に、国内で初めてグリーン水素の製造から販売までを一気通貫で取り組む。



−山梨県、(株)やまなしハイドロジェンカンパニーと共に、「やまなしモデルP2Gシステム」でグリーン水素を製造する。



−(株)巴商会と共にグリーン水素の販売・物流に取り組む。販売先は山梨県内(地産地消)および東京都の両輪で検討する。

○3)その他水素利活用の展望



・その他自社の国内外生産拠点における水素利活用も積極的に検討する。



−「中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議」の枠組みを通じた官民連携を推進し、将来的に知多蒸溜所の熱源への水素利用を目指す(ニュースリリースNo.14702参照)。



−高砂工場での水素利用に向けた検討を開始。2030年代前半の導入を目指す。



・グループ内の多彩な事業ポートフォリオを活かし、水素を使った新ビジネス展開の可能性を積極的に探索する。()

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