
ペットとの暮らしは、かけがえのない喜びを与えてくれるが、時に予期せぬハプニングに見舞われることもある。投稿を寄せた50代女性(東京都)は、子どもの頃に飼っていた愛犬との「一番焦った出来事」を振り返った。
犬種はシェットランド・シープドッグ、通称「シェルティ」。スコットランド原産の牧羊犬で、優雅な容姿と賢く飼い主に忠実な性格から、人気が高い犬種だ。「鳥の骨が大好き」で、時々あげていたという。ある日、学校から帰って散歩に行こうと愛犬を呼んだが、いつもと様子が違っていた。(文:篠原みつき)
「いつもならリードを取った音を聞くだけで走ってくるのにおかしいなと。家の中を探したらクーンクーンと小さな声で鳴いてて」
「慌てて抱っこしてアタフタしながら口を見たら…」
心配になってそばに寄ってみると、愛犬の口がひどく腫れ上がっていたという。
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「慌てて抱っこしてアタフタしながら口を見たら、引っ掻いた跡があり血も滲んでて。気になり口を無理やり開けてみたら、鳥の骨が上顎にピッタリハマってしまっていて、それを取ろうと自分で口を引っ掻いて腫れ上がってしまったみたいでした」
大好物が運悪く上顎にジャストフィットしてしまったのだ。子どもながらに「骨をとにかく取ってあげよう」と考えたが、手で取ろうとしても外れない。そこで思いついたのが、こんな方法だった。
「思いつきでペンチを持ってきて引っ張ったらキレイにスッポリ取れました」
なんと家のどこからかペンチを持ち出し、骨を抜き取ることに成功したのだ。幸い口の中に傷はなく、骨の欠片も残っていなかった。それが正しい方法だったかどうかはともかく、子どもながら懸命に行動した結果、愛犬は苦しみから救われたのだ。
「親が帰宅するまで口の周りを抱っこして冷やしてあげてたらスッカリ元気になり、散歩に連れていけとばかりに玄関と私のそばを往復しだしたのです」
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その後、そのシェルティは病気もせず15歳の天寿を全うしたそうだ。女性は「あの時の腫れ上がった顔は未だに忘れられません」と、ヒヤリとした思い出を締めくくった。
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