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北九州市は18日、若松区の放課後児童クラブの元事務局長の60代男性が、5年間で約1000万円の運営費を着服した、と発表した。男性は着服を認めており、クラブは4月、若松署へ被害届を提出した。
市によると、男性は勤務実態のない職員への給料支払いを装うなどしてその差額を着服した。二重に帳簿を作成し、市へ虚偽の決算書類を提出。着服した金は飲食や衣服の購入などに充てていた。
市は1月、5年に1度の定例監査を予定。すると男性は「クラブに空き巣が入り書類などが盗まれた」と主張してきた。市が決算書類を確認するなどした結果、着服の事実が発覚した。男性は2003年から事務局長を務め、クラブでは男性だけで経理事務を担当。このため会計監査も形骸化していたという。
着服金は分割で返すとしており、一部を返金済み。児童への影響はないとしている。
運営を委託していた市子育て支援部の緒方克也部長は、「悪質な手口で不正に会計処理をして、関係者に心配をかけたことは誠に遺憾」と述べた。【井土映美】
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