
元木大介さん
元木さんは、1971年生まれ、大阪府出身の53歳。現役中はプロ野球選手として1991年から巨人(読売ジャイアンツ)一筋で15年プレーし、“くせ者”と称されました。2005年シーズンをもって現役を引退した後は、野球解説者やタレント、俳優などで活躍。2018年には、指導者としてU12世界少年野球大会の日本代表監督に就任、2019年から巨人のコーチに就任し、2023年シーズンまでさまざまな担当を歴任しました。
◆現役選手の一言にビックリ
藤木:元木さんは、現役時代に長嶋(茂雄)監督や原(辰徳)監督などに師事。対戦相手にも星野(仙一)監督や野村(克也)監督など、いろんな監督がいらっしゃいましたね。
元木:僕の現役時代は、昭和の野球でしたよね。監督をされていた方もすごいプレーヤーばかりでしたし、スターの人たちだったので、やっていて楽しかったです。
|
|
元木:やっぱり、しっかりしていますし、自分の考えを持っているなと思います。厳しい監督なので選手がだらけないというか、チーム内が明るい雰囲気であっても締めるべきところはしっかり締められるので、いい監督になるんじゃないかなと思います。
藤木:厳しすぎると、逆に萎縮してしまう選手もいたりするのかなと。特に現代は、強く言われることに対して慣れていない人もいると思うので。
元木:我々の時代とは大違いですから。昔は怒られても“何クソ! 黙らせてやる”という気持ちでやっていたのが、今は厳しく言うと“うるさい”と思われて近寄ってこなくなりますし、次第に話もしてくれなくなってしまうこともあるので、うまくコミュニケーションを取らないと難しいですね。
だって今、「YouTuberの人が『こうやって打て』って言っていたんですよ」という選手が出てきているみたいですから、参りましたよ(苦笑)。でも、決して「YouTuber(のアドバイス)が間違っている」と言っているわけではないんです。
僕らコーチも正解を持っているわけではないですし、野球は結果を出したらそれが正解なので、ヒントになるならYouTuberが言うことも取り入れていいと思いますけど、まず現場で見た我々が感じたことを伝えているんだから、“まずはそれを試してくれないかな?”って(笑)。
|
|
◆元木大介が思う“強いチーム”
元木:僕は5年間コーチを務めていましたが、選手ってすごく敏感なんですよ。選手に思いが伝わらないと、やっぱりチームは強くならないんです。よく“1つにならないと”って言いますが、本当に1つにならないと勝てません。
藤木:(簡単に)言いがちな言葉ですけど、本当に1つになるって大変なことですよね。
元木:大変です。僕が現役のときは、長嶋さんのときも原さんのときも、“何とか優勝して(監督を)胴上げしたい! 俺たちもいい思いをしたい”という気持ちが強かったので選手も1つになって、その後ろでコーチ陣もグッと1つになってくれていたので、チームとしてもやっぱり強かったです。
逆に、ダメなときは本当にバラバラで。僕がコーチ時代にBクラスだったときは、選手たちがいろんな方向を向いてしまっていて。それをうまくまとめられなかった僕の責任もあると思って「辞めさせてください」と言ったんですけどね。
|
|
元木:一番大事です。みんなプロですから、技術力は持っているので、その気持ちが出てくるかどうかだと思います。
----------------------------------------------------
この日の放送をradikoタイムフリーで聴く
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM
動画・画像が表示されない場合はこちら