日本馬術連盟は19日、都内で開いた総会と臨時理事会で役員改選し、元特攻隊員で茶道裏千家の前家元、今年102歳の千玄室会長を再選した。新理事20人による互選で決まった。
1923年(大12)4月19日生まれ。連盟会長には2003年(平15)に80歳で就任して以来、実に12期目となる。任期は2年。
連盟は「千会長は満102歳で、かつ連続12期目ですが、健康状態も良好で、外務省から日本・国連親善大使および外務省参与として委嘱されているなど、国際文化交流や友好親善の推進に寄与しております。当連盟の事業においても、国際交流・親善や日本馬術界の発展への貢献は多大であり、連盟を代表する会長として余人をもって代えがたい存在です」と理由を説明した。
規約は、国が策定する競技団体向けの「ガバナンスコード」に準じており、理事の定年は「70歳および連続任期は5期(10年)まで」と定められている。一方で「理事を務めることが不可欠であると理事会で認められた場合」「定年は、理事のうち1名については理事会の議決によって適用しないことができる」との条項がある。
茶道裏千家の15代家元だった千会長さんは、同志社大時代の1943年(昭18)に学徒出陣で大日本帝国海軍に入隊。特攻隊員になった。出陣はしなかったものの多くの同志を失い、精力的に戦争の実体験を語り継いでいる。
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