【バスケ】B1仙台が超大物元NBA選手と来季契約合意、同期八村塁よりドラフト指名順が上の万能SG

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2025年06月21日 05:00  日刊スポーツ

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Bリーグ仙台と契約合意したジャレット・カルバー(C)仙台89ERS

Bリーグ1部(B1)仙台89ERSは20日、元NBAのジャレット・カルバー(26)と来季契約で合意したことを発表した。カルバーは2019年のNBAドラフトで全体6番目に指名されたシューティングガード(SG)。仙台大明成出身の八村塁(27=ロサンゼルス・レイカーズ)とドラフト同期で、指名順は八村より3つ上という超大物だ。また、ユーロリーグなどで活躍したセンターのブーバカー・トゥーレ(29)とも25−26シーズンの契約合意も発表。積極的に補強を進めるチームに大きな戦力が加わった。


   ◇   ◇   ◇


超大物が仙台にやってくる。カルバーは身長が2メートル近いガードで、フォワードもこなせる万能型。高校時代までは無名もテキサス工科大入学後に素質が開花。2019年のNCAA(全米大学体育協会)トーナメントでは、八村がいたゴンザカ大を準々決勝で破り、チームを準優勝に導く原動力となった。


アーリーエントリー(卒業前登録)した2019年のNBAドラフトでは、1巡目全体6位でフェニックス・サンズに指名された(すぐにミネソタ・ティンバーウルブズにトレード)。この年のドラフトは当たり年で、全体2位には河村勇輝の同僚ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、全体9位に八村とタレントぞろいだ。


カルバーはルーキーイヤーに1試合平均9・2得点と活躍。その後はグリズリーズ、アトランタ・ホークスなど所属先を変え、一時は伸び悩みも指摘された。しかし、24−25シーズンはGリーグのオセオラ・マジックの主力としてプレー。54試合に出場し、平均12・9得点、5・2リバウンド、3点シュート成功率32・2%と高い数字をマークした。


24−25シーズンの仙台は得点力が課題(1試合平均72・5点=リーグ24位)だった。3点シュート成功率も同24位(30・2%)と改善の余地があり、カルバーの攻撃能力には大きな期待がかかる。チームはすでに新戦力として井上宗一郎(26)、船生誠也(31)ら実績のある選手たちと契約。カルバーとともに、トゥーレとの契約合意に至った。ダン・タシュニー新監督のもと、25−26シーズンは大きく変貌した仙台89ERSが見られそうだ。


▼カルバー「仙台89ERSに加入できて本当にうれしいです! 新シーズンは優勝を目指し、チームにエネルギーと興奮をもたらしたいと思っています。フィアンセと私は、仙台89ERSファンのみなさんと出会い、日本の文化を体験するのが待ちきれません! この機会をいただけたことに心から感謝しています。仙台に優勝をもたらしましょう!」


▼トゥーレ「仙台89ERSに加入できることにとてもワクワクし、そしてうれしく思っています。日本で早く練習を始めたいですし、そしてファン、クラブを支援してくださるみなさまにお会いできるのが待ちきれません。新シーズンはリーグでも高いレベルで競い合えるチームとなって、より多くの勝利をつかみとれるよう全力を尽くします」


◆ジャレット・カルバー 1999年2月20日、米テキサス州生まれ。テキサス工科大で頭角を現し、19年4月のNCAAファイナルに進出して準優勝。ドラフト1巡目(全体6位)でNBAサンズ(ティンバーウルブズに即移籍)に指名された。198センチ、88キロ。背番号は8。ポジションはSG/SF。


◆ブーバカー・トゥーレ 1995年12月31日、セネガル出身、イースタンミシガン大学をへてフランス、トルコ、中国、スペインと各国リーグでプレー。セネガル代表に選出された経験がある。213センチ、109キロ。背番号は21。ポジションはC。


◆タシュニー新監督の両選手獲得に関するコメント


−カルバーについて


ハイレベルなNBAでの経験は、チームに大きなものをもたらしてくれます。彼のプレーメイキング力、攻守でインパクトを与えてくれる力は、チームにとって大きなアドバンテージになると思います。彼のダイナミックなスキルをトランジションでもハーフコートでも生かすことを、今から楽しみにしています。彼の性格と勤勉さを考えれば、Bリーグにもすぐなじめるでしょう。そして、対戦相手にマッチアップ面でアドバンテージを作れることに期待しています。


−トゥーレについて


彼のサイズと身体能力はリーグでも屈指のものだと思います。世界レベルで見ても、高い水準でリバウンドを取れて、ブロックができて、走力のあるビッグマンです。新シーズン、インサイドでチームのために大きなインパクトを残してくれると期待しています。


◆Bリーグの主なNBAドラフト指名選手 17−18シーズンに横浜BCでプレーしたハシーム・サビート・マンカは09年1巡目(全体2位)。23年7月、茨城は16年に1巡目(全体18位)指名されたヘンリー・エレンソンと契約。契約後に右肋骨(ろっこつ)骨折が判明し、24年1月に契約解除となった。来季2年目となる横浜BCのダミアン・イングリスは14年2巡目(全体31位)。24年6月に川崎に加入し1年限りで退団したアリゼ・ジョンソンは18年2巡目(全体50位)だった。

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