去就に注目が集まっているギテンス [写真]=Getty Images ドルトムントのスポーツ・ダイレクター(SD)を務めるセバスティアン・ケール氏が、去就に注目が集まっているU−21イングランド代表FWジェイミー・バイノー・ギテンスの状況に言及した。20日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
現在20歳のギテンスは、ロンドン生まれで幼い頃にはチェルシーやレディングのユースに在籍した経歴を持っており、9歳の時にレディングに留まることを選択し、14歳でマンチェスター・シティに加入した後、2020年9月にドルトムントに完全移籍となった。2022年4月にトップチームデビューを果たすと、ここまで公式戦107試合に出場。2024−25シーズンは公式戦48試合出場で12ゴール5アシストを記録する活躍を見せた。
そんなギテンスは現行契約が2028年6月30日までとなっているものの、2月にニコ・コヴァチ監督が就任して以降はスタメンを外れる機会が増えたことで、関心が寄せられているチェルシーへの移籍を希望し、すでに2032年6月30日までとなる7年契約で個人合意に達していることも報じられている。
このような状況からFIFAクラブワールドカップ2025開幕前に設けられた特例の移籍期間で両クラブは交渉を行なっていたことが明らかになっていたが、最終的に4200万ポンド(約83億円)というチェルシーのオファーは、5000万ポンド(約98億円)を要求していたドルトムントに拒否され、移籍は実現しなかった。
それでも、チェルシーはギテンスの獲得を諦めておらず、依然としてギテンス自身もチェルシー移籍を望んでいることが噂されており、現在再び開かれている移籍期間中に改めて交渉を行なっていることが報じられている。
ただ、クラブW杯メンバーに登録しているドルトムントとしてはギテンスに同大会に集中してもらうことを望んでいる模様で、ケールSDは「ここ数日、ジェイミーとは1、2度話をした」と明かしながら、次のように続けた。
「彼はプロフェッショナルなので、自分のパフォーマンスを発揮しなければならないことを理解している。それが彼の持ち味でもある。ジェイミーはこの大会でも私たちにとって非常に重要な存在だ。その後にどうなるかは見ていくしかない。だけど、彼に対して悪い印象は持っていない」