三重・志摩の高齢女性殺害　死亡推定時刻は20日未明　玄関は施錠

　三重県志摩市内で1人暮らしの高齢女性が自宅で頭を殴られ殺害された事件で、死亡推定時刻は20日未明だったことが24日、捜査関係者への取材で分かった。自宅玄関が施錠されていたことも関係者への取材で判明。女性宅では19日夜に言い争う声がしたといい、女性は殴られた後、そのまま放置されて死亡した可能性がある。

　県警によると、殺害されたのは志摩市磯部町的矢の無職、谷輝子さん（98）。20日午前10時ごろ、訪ねてきた弟（94）が和室で倒れているのを見つけた。

　その後の捜査で県警は、谷さんの自宅で19日午後9時ごろに言い争いがあった後、親族の女性が出て行ったとの情報を把握。司法解剖で死亡推定時刻が20日未明と分かった。

　一方、近所に住む谷さんの知人は毎日新聞の取材に「届け物があるので20日朝、谷さんの自宅を訪ねた時、玄関に鍵がかかっていたので弟さんを呼びに行った」と証言。県警が事情を聴く方針の親族の女性については「毎日のように谷さんの家に通っていた」と話した。【長谷山寧音】