【浦和・さきたま杯注目馬】上半期のダート短距離王決定戦に優駿12頭集結

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2025年06月24日 18:00  netkeiba

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かしわ記念を制したシャマル(撮影:高橋正和)
 6月25日(水)に浦和競馬場で行われるさきたま杯(3歳上・JpnI・ダ1400m)。1997年に創設された一戦は昨年からJpnIに格上げされ、JBCスプリントと対になるかたちで、上半期のダート短距離王決定戦に位置付けられた。今回も中央馬5頭、地方馬7頭の計12頭が覇を競う。

 舞台となる浦和コースは4コーナーからゴールまでが220mと、南関東4競馬場でもっとも短い。最後方からの直線一気はほとんどみられず、逃げ、先行馬を軸にするのがベター。ゲートの巧拙を含め、テンのスピードは予想のカギになるので、過去のレース映像をチェックしておきたい。発走予定日時は6月25日(水)の18時50分。主な出走予定馬は以下の通り。

■ムエックス(牡7、船橋・張田京厩舎)

 JRAでは3勝クラスで頭打ちだったが、23年に船橋へ移籍するともうひと花。24年初めから7連勝を飾ってオープン相当のA1まで昇級すると、マイルグランプリで2着、続く川崎マイラーズは5馬身差の圧勝で重賞初制覇。その後も好走を続け、前走のオグリキャップ記念を制すなど、地方の重賞戦線を沸かせている。浦和は初参戦だが、安定した先行力は小回りコースで生きるはず。前々で運んで粘りこみを狙う。

■アウストロ(牡5、浦和・小沢宏次厩舎)

 下級条件からコツコツと白星を積み重ね、昨年暮れのゴールドCで初タイトル。同レースはダートグレード勝ちもあったスマイルウィなどを破っての勝利で、一気に名を上げた。さらに、今年2月には名古屋の梅見月杯に遠征し、重賞2勝目を飾るなど活躍の場をひろげている。近3走は右回りだが、走り慣れている左回りのほうが道中スムーズ。生え抜きの期待馬が、地元でビッグタイトル獲得を目指す。

■ティントレット(牡4、大井・荒山勝徳厩舎)

 3歳春まで中距離を使われ、ダート三冠路線にもチャレンジしたが、初の1200m戦となった優駿スプリントを2馬身半差で制して路線転向。続く北海道SCでも3着と、ダートグレード競走でも見せ場をつくった。その後は着順を落としたが、連勝でプラチナCを制して復調。前開催は高速馬場だったため、勝ち時計通りの評価とはいかないが、今回と同舞台で勝利した点はプラス。強力メンバー相手に一矢報いるか。

■エンペラーワケア(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)

 芝の初陣を含めて、通算12戦して7勝、2着2回、3回1回。馬券圏外の2戦はともに5着と一度も掲示板を外しておらず、安定感のある走りをみせている。今年のフェブラリーSは最内枠でモマれたことも堪えたか、直線に入ってからの伸びがひと息で5着。前走の黒船賞は深く乾いた馬場でスピードを生かせず、いきっぷりが悪く3着だった。前回より砂が軽い馬場状態なら、巻き返しが期待できそうだ。

■シャマル(牡7、栗東・松下武士厩舎)

 ダートグレード重賞8勝は現役最多。今年も黒船賞、かしわ記念を連勝した勢い乗って参戦する。さきたま杯は4年連続の出走で、過去3回は3着、競走中止、3着と意外にも勝ち切れていない。だが、昨年も前半3F34.8秒のハイペースを追いかけて見せ場をつくっており、同舞台のテレ玉杯オーバルスプリントを22年に制覇。決してコース相性は悪くなく、展開や相手関係ひとつで戴冠のチャンスがある。

■コスタノヴァ(牡5、美浦・木村哲也厩舎)

 芝でのデビュー戦は11着だったが、2戦目でダートに転じて才能開花し、通算6戦目には早くもOP入りを果たす。今年初戦の根岸Sを4馬身差で圧勝すると、続くフェブラリーSは残り300mほどで先頭に立ち、そのまま押しきった。前走のかしわ記念は出遅れて位置取りを悪くしたが、直線は鋭く伸びて3着と改めて力を誇示。船橋より直線が短い浦和コースとあって、今回は発馬を決めて流れに乗りたい。

(文:中川兼人)

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