CWCのピッチに苦言を呈したL・エンリケ監督[写真]=Getty Images
パリ・サンジェルマン(PSG)を率いるルイス・エンリケ監督が、FIFAクラブワールドカップで使用されているスタジアムのピッチ状態を批判した。24日、イギリス『BBC』が同指揮官のコメントを伝えている。
PSGは現在、アメリカ合衆国で開催されているクラブワールドカップに参戦中。23日にはシアトル・サウンダーズ(アメリカ)と対戦し、2−0で勝利。これによりグループBを3連勝で首位通過し、29日に行われる決勝トーナメント1回戦でインテル・マイアミ(アメリカ)と対戦することが決まった。
この試合は、シアトル・サウンダーズとNFL(ナショナル・フットボール・リーグ:アメリカのプロアメリカンフットボールリーグ)のシアトル・シーホークスが本拠地とする『ルーメン・フィールド』で開催。同スタジアムは通常、人工芝が敷かれているが、クラブW杯に向けて天然芝と人工芝を組み合わせた“ハイブリッド芝”に交換されている。
そんななか、ルイス・エンリケ監督は試合後、ピッチ状態に不満を示し、次のように語った。
「私が気にしているのはスタジアムの状態だ。これは勝った試合後に発言していることを理解してほしい。ボールはまるでウサギのように飛び跳ねているみたいだった。ルーメン・フィールドは一例であるが以前は人工芝で、現在はそこに天然芝が混ざっている状態だ。ハーフタイムに水を撒いていたが、ピッチは10分で乾いてしまった」
「我々のプレースタイルからすると、これは問題だ。ヨーロッパのピッチとは違うし、プレーのスムーズさを保つのは簡単ではない。でもうまく適応できたことには満足しているよ」
なお、『BBC』はクラブW杯で使用されている5つ会場(メルセデス・ベンツ・スタジアム、ハードロック・スタジアム、メットライフ・スタジアム、リンカーン・ファイナンシャル・フィールド、ルーメン・フィールド)が、来年開催される2026 FIFAワールドカップになっていることも伝えている。しかし、FIFAの規定を満たすため、ワールドカップまでに天然の芝に張り替えが行われる見込みのようだ。