岡山市役所、後期高齢者医療広域連合電算処理システム専用端末を集約すべく「リモートPCアレイ」を導入 アセンテックは6月23日に、岡山市役所が後期高齢者医療広域連合電算処理システム専用端末の集約を目的として、同社の「リモートPCアレイ」を導入したことを発表している。
その他の画像はこちら●端末台数の削減で机上のスペース確保と業務効率アップ
岡山市には、「個人番号(マイナンバー)利用事務系」「LGWAN系」「インターネット系」の三層ネットワークに加えて、「後期高齢者医療広域連合電算処理システム(後期標準システム)」という独自ネットワークと専用端末が存在しており、1人の職員が3台の端末を使用する状況だった。しかし、机上のスペースが圧迫され業務効率の低下が課題となったことから、端末統合が検討され「リモートPCアレイ」の導入に至っている。
VDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ)と比較して導入・運用コストを抑えられる点や、庁内で運用できるシンプル構成と高いメンテナンス性、スモールスタートが可能な点が導入の決め手となっており、導入によって端末の台数削減による作業スペースの確保と業務効率向上、マイナンバー系と同等のセキュリティー維持、庁内へ展開できるモデルケースの確立といった効果が得られたという。
「リモートPCアレイ」は、20年以上にわたって仮想デスクトップの販売、構築を行ってきたアセンテックの経験に基づく自社企画製品で、一般的に仮想デスクトップが抱えるシステムの構築や運用に、高度なスキルを有するエンジニアと長期にわたる構築期間が必要になるという課題を解決すべく、安全性を担保したままPC集約率、導入コスト低減、導入期間短縮、保守運用性の向上を追求している。
同製品は、ハイパーバイザーが必要ないため設計構築期間の大幅な短縮が可能で、初期導入コストも大幅に削減できる。また、1ユーザー1カートリッジ利用とすることでパフォーマンス障害を低減するとともに、シンプルな構成と管理機能で保守運用コストの削減も実現可能となっている。さらに、同一スペックのPCカートリッジを集約しているので、RPAのシナリオ実行環境にも適する。
なお、岡山市役所における「リモートPCアレイ」導入事例は、アセンテックのウェブサイトにて公開されている。