2027年に東大・京大を卒業予定の大学4年生(大学院1年生を含む)は、どのような企業への就職を希望しているのか。就活サイトを運営するワンキャリア(東京都渋谷区)が、「就職人気企業ランキング」を発表した。
人気企業の1位は「ボストンコンサルティンググループ」で、2位は「野村総合研究所」、3位は「KPMGコンサルティング」と、前年同様コンサルティングファームの人気が高く、ランキング上位10企業のうち7社を占めた。
コンサル業界で見ると、外資の「マッキンゼー・アンド・カンパニー」(7位→22位)と「EYストラテジー・アンド・コンサルティング」(9位→26位)が順位を落とした一方、日系の「日本総研」(57位→45位)と「Re-grit Partners(リグリットパートナーズ)」(108位→49位)は順位を上げた。
上位20位以内には、メーカーが6社ランクインし、前年同期の4社から増加した。ワンキャリアによると、同社の就活サイト内でも東大・京大生のメーカー志望者数が前年同期比で約1.3倍に増加しているという。
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この結果について、同社は「物価上昇などを理由とする安定志向の強まりや、日系企業の初任給引き上げといった要因がある」と分析する。
●順位を上げた企業の要因
インターネット広告代理店の「サイバーエージェント」(31位→13位)と、総合広告代理店の「電通」(42位→31位)も昨年から順位が上昇した。広告代理店の担う機能が多様化していることで、他業界を志望する学生から人気を集めていることがうかがえる。
前年から大きく順位を上げている「三井住友銀行」(17位→6位)、「富士フイルム」(19位→11位)、「東京海上日動火災保険」(35位→20位)の3社は、2025年2〜3月ごろから2027卒の採用活動をスタートしたことで、東大・京大生からの認知度を高めることができたと考えられる
調査対象は、東京大学・京都大学、同大学院に在籍する2027年3月卒業見込みの2165人。5月19日にインターネットで実施した。
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