上京して気付いた地元の良さランキング、1位は? - 2位物価が安い、3位自然が豊か

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2025年06月25日 17:20  マイナビニュース

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AlbaLinkは6月24日、「上京して気付いた地元の良さに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年5月27日〜6月10日、東京で仕事または居住している地方出身者221人を対象にインターネットで行われた。

○上京して気付いた地元の良さ


東京で仕事または居住している地方出身者221人に聞いた「上京して気付いた地元の良さ」の圧倒的1位は「人が少ない(31.7%)」だった。2位「物価が安い(18.1%)」、3位「自然が豊か(15.4%)」と続く。地方の良さとして、ゆとり・自然環境・費用面のメリット挙げた人が多くなった。

○1位「人が少ない」



「人が少ない」を挙げた人からは、「人が少ない。待つこともあまりなく、買い物もスムーズに行える。人混みが苦手な自分としては、良いところです」(30代 女性 広島県)、「東京は道路が狭いし人が多すぎるので疲れるが、地元は道路が広く、夜になると人が誰もいなくなる」(40代 男性 北海道札幌市)といった声が寄せられた。地方では、人の少なさが日常生活の快適さに直結している。人が少ないと渋滞が少なくなり、店舗もあまり混雑しないため、とくに人混みが苦手で疲れてしまう人にとっては、大きなメリットと言える。

○2位「物価が安い」



「駐車場代や家賃などの固定費が安い」(20代 女性 愛知県豊橋市)、「スーパーの野菜・お肉が新鮮で安かった」(30代 女性 福岡県福岡市)、「東京は物価が高いです」(40代 男性 富山県富山市)という意見も挙がっている。



東京における生活コストの高さを実感すると、「地元は安かったな」と感じやすいようだ。例えば地方は地価が安いため、賃貸物件の家賃や月極駐車場の料金は安め。地方出身者が東京で賃貸を探し、家賃の高さと部屋の狭さに驚愕するのは、よく聞く体験談でもある。食材も、地方では新鮮で安価な場合が多いとわかった。車の維持費がかかるなど地方ならではの出費もあるが、「地方のほうが安かった」と感じている人は多くなっている。

○3位「自然が豊か」



「少し車を走らせれば海や山に行けたので、休日のリフレッシュがしやすかったと改めて感じます」(30代 男性 福岡県)

、「地元は東京と比べて草木が豊かで、野鳥の姿も多く見られ、散歩をするだけで心が和んで癒されます」(40代 女性 埼玉県)など、自然が豊かなことを挙げた人も多い。ビルに囲まれた東京で暮らしてみて、改めて地元の自然に癒されていたことに気づく人もいるようだ。

○4位「空気がきれい」



「空気がきれいで過ごしやすい」(20代 女性 北海道札幌市)、「地元の空気が透き通ってるなと思う」(30代 女性 茨城県筑西市)、「空気が綺麗で、夜空に星が見えること」(40代 男性 茨城県)といった声もみられた。空気のきれいさは、自然環境の豊かさや人の少なさなどに起因する。また高い建物が少ない地方では、遠くまで見渡せて空も見えやすいので、すがすがしい気分になり、空気がよりきれいに感じられる効果もあるようだ。

○5位「食べ物がおいしい」



「食べ物が新鮮でおいしい」(20代 女性 岩手県)、「海産物が気軽に手に入るため、いつでも新鮮でおいしい魚や貝を食べられた」(30代 女性 大分県佐伯市)という声も挙がっている。東京のスーパーで買い物をしたりレストランで食事をしたりして、地元で食べていた食材がいかに新鮮でおいしかったかを実感した人も。海産物や農産物の産地に近い場所では、食材が新鮮な状態で手に入るので、味の違いが顕著に現れるようだ。

○6位「電車が空いている」



「朝の通勤時間帯でも、電車が空いている」(30代 男性 茨城県高萩市)、「毎朝通勤時に満員電車に乗らなくても良かったので、東京に来てつくづく地元の良さを実感しました」(40代 男性 秋田県由利本荘市)、「息が苦しくなるほどの満員電車に乗ることはない」(50代以上 女性 兵庫県西宮市)といった回答も寄せられた。



地方では人口が少なく、車通勤する人も多いことから、路線によっては通勤時間帯でも電車で座れることがある。もちろん地方では電車の本数が少ないぶん、1本の電車に乗客が集中して混むこともあるが、満員電車であっても東京ほどは苦しくなかったと感じる人も。息苦しいほどの混雑を毎日強いられる東京と違い、移動におけるストレスが精神的にも肉体的にも少ないのが特徴のようだ。

○7位「のんびりしている」



「東京は人も多くてせかせかしてるけど、秋田はゆったりしてて落ち着く」(30代 女性 秋田県秋田市)、「東京より街の雰囲気がのんびりしている気がして、落ち着きます」(40代 女性 京都府京都市)、「時間の進み方がゆっくりだと感じました。ほのぼのとした空間で気持ちよく過ごせていることが、東京に来てよくわかりました」(50代以上 男性 群馬県沼田市)という回答も見られた。



のんびりしていることで、時間や心に余裕をもてるというメリットがあるようだ。東京のスピード感にも「刺激的」「常に最新の情報に触れられる」というメリットがあるが、合う合わないがあり、常に急いでいると疲れてしまうことも。都会のスピード感によって心身を消耗してしまう人にとっては、地方ののんびり感が魅力に感じるようだ。

○上京して気付いた地元の当たり前とのギャップ


上京して気付いた「地元の当たり前とのギャップ」を聞いたところ、1位は「近所付き合いが盛ん(24.9%)」だった。2位には「車移動が普通(11.3%)」、3位には「夜はお店が閉まる(9.0%)」がランクインしている。人とのつながりや生活スタイルにギャップを感じた人が多いわかる。

○1位「近所付き合いが盛ん」



「地元では学校帰りには近所の人に『ただいま』と挨拶することもあったが、東京に来たらあまり話すことがない。引っ越し挨拶もしない。』あまり他人に興味ないんだな』と感じた」(20代 女性 静岡県浜松市)、「近所の人との挨拶です。近所の人というか地域全体が家族のような感じで、顔を合わせると挨拶するのが当たり前でした。東京に来てからは、隣の部屋の人とも、引っ越しのときに挨拶しただけです」(40代 男性 和歌山県和歌山市)という回答が寄せられた。



東京に来て、「道で近所の人と会っても挨拶もしない」「そもそも近所の人の顔を知らない」という環境に驚いた人は多い。密な人間関係を嫌がる人もいるため、近所付き合いの多さにはメリットだけでなくデメリットもあるが、つながりの濃さが違うという点は、多くの地方出身者が感じるギャップだとわかった。

○2位「車移動が普通」



「『車がひとり1台あること』です。地元ではどこへ行くにも車が基本で、一家に1台ではなく、家族それぞれが自分の車を持っているのが普通でした(30代 男性 福岡県)、「地元は車社会なので、両親ともに車の運転ができるが、東京では車を運転しない・できない人も多いこと」(40代 女性 静岡県湖西市)といった声が集まった。



地方では公共交通機関が少ないため、買い物や通院など日常生活のほとんどを車移動で行う人が多くいる。「一家に1台」ではなく「ひとりに1台」が当たり前の地域もあるようだ。一方、東京では電車やバスなどの公共交通機関が発達しており、車を持たない人はもちろん、車を運転できない人も。車に乗れなくても生活できることは、地方出身者にとっては大きな驚きのようだ。

○3位「夜はお店が閉まる」



「コンビニでも夜10時には閉まる」(20代 女性 千葉県九十九里町)、「スーパーが20時に閉まる。繁華街は22時には閉まる」(30代 男性 岐阜県高山市)、「深夜営業しているお店はコンビニだけだと思っていました。そのため東京ではガソリンスタンドやディスカウントストアなども深夜まで営業していることが当たり前なのに驚きました」(40代 男性 山梨県富士吉田市)とのことだった。



地方では、「深夜帯の来店客が少ない」「人が少ないので深夜帯に働くスタッフを確保できない」といった理由から、コンビニすら夜間帯は営業していないことがある。一方、東京ではコンビニは24時間営業が当たり前。スーパーやドラッグストアでも24時間営業を売りにしていることも。「買い物は日中に終わらせる」「夜はお店がどこも開いていない」という生活が当たり前だった人は、東京のお店が深夜まで営業していることを、驚きをもって受け止めていた。

○4位「駐車場は基本的に無料」



「スーパーでは基本車も駐車代がかからなかったので、衝撃でした」(30代 女性 京都府相楽郡)、「アパートに駐車場がセットで、無料」(40代 女性 茨城県)といった声が寄せられた。



地方では土地が広く、車社会でもあるため、スーパーやショッピングセンターなどの店舗には、たいてい無料の駐車場がついている。そのため利用者には、店舗の駐車場で駐車代を払うという意識がないようだ。賃貸物件でも、車所有者の入居が前提になっているためか、駐車場の契約・料金が、部屋の契約・家賃とセットになっていることも。東京では駐車場にお金がかかることを知り、「スーパーの駐車場にお金がかかるなんて」と驚いた人も多くなった。

○5位「電車の本数が少ない」



「電車が1時間に1本」(30代 男性 茨城県)、「地元では1時間に2〜3本が当たり前だったのに、東京では数分おきに電車が来ることにまず驚きました」(30代 女性 福島県いわき市)という回答も見られた。



乗降客数の少ない地方の路線では、電車の本数が1時間に1本なども少なくない。電車の本数が少ないので、乗り継ぎにかかる時間も長くなりがちで、電車を待つことが当然だと考えていた人もいた。一方東京の都心部では、数分に1本などの頻度で電車が発着している。そのため「地方にいたときは時刻表を見て電車の時間に合わせるのが当然だったけど、東京に来たら見なくても大丈夫」というコメントも。なお、電車については「路線が多くてびっくりした」「駅の改札や出口が多すぎて迷った」などの体験談も寄せられている。

○同率5位「食材をもらえる」



「『食品をもらう』という、田舎では当たり前のことがない」(30代 男性 広島県福山市)、「野菜は近所の人たちや祖父母が畑で育てたものをもらって生活していたので、スーパーで野菜を買うことが衝撃でした」(30代 女性 群馬県藤岡市)、「地元ではお米は作ってもらっていたので、買ったことがありませんでした。東京に来て、『そうか、お米も買うのか』と思いました」(40代 女性 茨城県常総市)というコメントが寄せられた。



地方では、隣人と収穫物を分け合ったり、家族が作った野菜をもらったりするのが当たり前の光景だとわかった。農業が盛んであることや、密な人間関係があるからこその文化だと言える。「漁師町で、海藻や魚介をもらう機会が多かった」という人もおり、海に近いエリアでも同じようなおすそ分け文化があるとわかった。おすそ分けや物々交換が盛んな地方から上京したため、野菜や米を買うという行動に衝撃を受けたという人も多くなっている。

○7位「地元独自の食文化」



「醤油が甘いこと。肉まんにタレが付くこと」(20代 女性 宮崎県日向市)、「徳島県民のソウルフードであるすだちが、高級食材並みの値段」(40代 男性 徳島県)、「福岡で当たり前に売っている食品が、売っていない。醤油が辛い」(50代以上 男性 福岡県)など、東京に出てから、当たり前だと思っていた食文化が実は地元ならではだったと気づいて、びっくりした人は多い。九州では甘い醤油が一般的なので、九州出身者からは醤油の味が違うことに驚いたという声も。当たり前じゃなかったんだと感じるとともに、地元の味を懐かしく思う人もいるようだ。

○地元に戻りたいと思うことがあるか


東京で仕事または居住している地方出身者221人に「地元に戻りたい(Uターンしたい)と思うことがあるか」と聞いたところ、「よくある(24.0%)」「たまにある(39.8%)」が合わせて63.8%となった。半数を超える人が、Uターンしたいと考えることがあるとわかった。地元を離れて東京に出たことで、地元の良さをより感じる人も多いことがうかがえる。(Yumi's life)

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  • 逆に何もないよ。都会は困らないし。
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