セリエA挑戦初年度から存在感を放った鈴木彩艶 [写真]=Getty Images パルマ・カルチョに所属する日本代表GK鈴木彩艶に対し、複数のクラブからオファーが届いているようだ。24日、イタリア紙『トゥットスポルト』が伝えている。
現在22歳の鈴木は浦和レッズとシント・トロイデンを経て、昨年夏にパルマ・カルチョへ活躍の場を移した。すぐさま正GKに定着すると、セリエAでは38試合中37試合に先発出場し、8つのクリーンシート(無失点試合)を達成。指揮官交代に揺れた昇格初年度のチームを残留に導くなど、初挑戦となった欧州5大リーグで存在感を放った。
『トゥットスポルト』によると、昨年夏に800万ユーロ(約13億円)にボーナスを加えた移籍金でパルマ・カルチョに加入した鈴木だが、セリエAでの1年間を経てその市場価値は約3倍になっているとのこと。今夏には国内屈指の名門ミランが獲得候補としてリストアップし、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが関心を寄せているとも報じられている。
しかし、パルマが今夏の移籍市場で鈴木の売却に踏み切る可能性は低いようだ。クラブは日本代表GKの潜在能力を非常に高く評価しており、依然として成長の余地があると確信している模様。不動の守護神としてセリエAでもう1シーズン経験を積めば、市場価値のさらなる上昇も見込めるため、スカッドに留めておきたいと考えているという。実際に、すでに国外から2つのオファーが届いたものの、パルマ・カルチョが拒否したと報じられている。
また、現時点でセリエA王者のナポリが獲得に興味を示しているものの、鈴木はパルマ・カルチョ残留に前向きとのこと。FIFAワールドカップ26を約1年後に控える中、日本代表での定位置確保に向けて安定した出場機会を望んでいるようだ。
ミケル・アルテタ監督の参謀役としてアーセナルを支えたカルロス・クエスタ氏が新指揮官に就任したパルマ・カルチョだが、新シーズンも鈴木がゴールマウスを守る可能性が高そうだ。