中学生らを特殊詐欺の「受け子」として勧誘し、関東在住の高齢者から現金をだまし取るなどしたとして、福岡県警などは25日までに、住居不定、無職、指定暴力団「道仁会」傘下組織組員の川島魁斗容疑者(23)と当時15〜20歳の男女5人を詐欺容疑などで逮捕した。県警は、川島容疑者が受け子のリクルーター役とみて、同会の組織的な関与を視野に捜査する。
逮捕容疑は、川島容疑者らは1月15〜21日、氏名不詳者らと共謀し、東京都や神奈川県、埼玉県で、80〜89歳だった男女3人に息子や親族をかたって電話をし、現金計670万円をだまし取るなどしたとしている。県警は川島容疑者の認否を明らかにしておらず、男女5人は容疑をおおむね認めているという。
県警によると、川島容疑者は1月上旬〜中旬、「袋をもらって知らない人に渡す仕事。最低50万、最高100万からそれ以上もらえる」などとして、男子中学生(15歳)や男子専門学生(19歳)を受け子として勧誘した。途中で断ろうとした男子中学生には、受け子をしなければ「危害を加える」と脅迫。危害を恐れた2人は特殊詐欺に関与したという。
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