前半に2点を奪った川崎Fが新潟を振り切り勝利! [写真]=小林渓太 2025明治安田J1リーグ第15節(延期分)が25日に行われ、川崎フロンターレとアルビレックス新潟が対戦した。
今シーズンから長谷部茂利監督が指揮を執る川崎Fは、ここまでの20試合を8勝8分4敗で終えて勝ち点「32」を獲得。暫定8位となっているが、上位勢との差はそれほど開いておらず、まずまずの戦いを見せていると言って良いだろう。一方、同じく新体制での再出発となった新潟はここまで4勝7分9敗と負け越し、J2降格圏の18位に低迷。2日前には樹森大介前監督の契約解除が発表され、今節はコーチから昇格した入江徹監督の初陣となる。
序盤から両チームがチャンスを作り合う中、セットプレーから川崎Fに先制点が生まれる。伊藤達哉がボックス手前中央で倒されFKを獲得すると、キッカーの脇坂泰斗が放ったシュートが美しい軌道からクロスバーを叩いてネットを揺らした。ビハインドを負った新潟はボール保持率を高めつつ、ダニーロ・ゴメスと谷口海斗の両翼がキレのある動きを見せてゴールに迫る。25分には星雄次のミドルシュートが枠を捉えたが、GK山口瑠伊に阻まれた。
30分にはライン間で上手く縦パスを引き出した堀米悠斗が敵陣ボックス内へ対角の長いボールを送り、走り込んだ小野裕二がボレーシュートを放ったが惜しくも右ポスト直撃。チャンスを生かすことができない。すると35分、敵陣左サイドでFKを獲得した川崎Fは山本悠樹が柔らかいクロスを送ると、ジェジエウが折り返したボールを神田奏真が頭で押し込み、再びセットプレーからスコアを動かした。神田は嬉しいJリーグでの初ゴールとなっている。
2点リードで前半を終えた川崎Fは56分、伊藤とマルシーニョが起点となったカウンターから神田がフィニッシュに持ち込み、こぼれ球を伊藤が押し込んだがオフサイドの判定で追加点とはならない。対して2点を追う新潟は63分、最終ラインから持ち上がった稲村隼翔が左足の強烈なミドルシュートを放つもGK山口が好セーブ。3枚替えを敢行して圧力を強める中、72分には奥村仁の狙い済ましたミドルシュートが右ポストを叩いた。
その後も新潟が押し気味に試合を進めるが、川崎Fもフレッシュな選手を投入しつつ、要所で粘り強い対応を続けて得点を与えない。87分にはDFラインの背後へアクションを起こした太田修介がこぼれ球を拾って強烈なシュートを放ったが、ここもGK山口が鋭い反応を見せて立ちはだかる。90+2分、ショートカウンターから途中出場の大関友翔がダメ押しの1点を奪った。
新潟は90+5分に奥村がネットを揺らしたが反撃もここまで。試合は3−1で終了し、勝利した川崎Fが5位に浮上した。両チームの次戦は29日に行われる第22節。川崎Fはアウェイで東京ヴェルディと、新潟はホームでFC町田ゼルビアと対戦する。
【スコア】
川崎フロンターレ 3−1 アルビレックス新潟
【得点者】
1−0 12分 脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
2−0 35分 神田奏真(川崎フロンターレ)
3−0 90+2分 大関友翔(川崎フロンターレ)
3−1 90+5分 奥村仁(アルビレックス新潟)