《“不安煽るな”と心ない声も》夢日記で“7月5日に大災難”を予言した作者への批判が的はずれなワケ

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2025年06月26日 06:10  web女性自身

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“7月に日本で大災害が起きる”という夢日記で、一躍注目を集めた元漫画家・たつき諒氏(70)の著書『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社刊)。同書は電子版を含めて100万部を突破するなど、7月が迫るにつれ関心が高まっている。



もとの漫画単行本は、1999年に朝日ソノラマ(2007年に解散)から出版され、長く絶版となっていた。だが同書に収録されていた夢日記に関する作品が2020年ごろから“東日本大震災を的中させていた”として、テレビやメディアでも取り上げられるように。2021年10月にたつき氏本人の解説を収録した「完全版」が出版されたが、新たに加えられた夢日記が“予言”として独り歩きしているのだ。



「たつきさんは新たに加えた解説のなかで、“2025年7月に壊滅的な津波が日本を襲う”夢を見たと明かしていました。あとがきには《夢を見た日が実現化するならば、次にくる大災難の日は「2025年7月5日」》と具体的な日付も記されていたことから、より注目度が高まったものと思われます。



香港や韓国、台湾などでも噂は広まり、台湾の出版社から中国語版も出ているほど。香港では有名な風水師も日本での災害発生を予言していたことから、日本への旅行を控える動きが加速しました。



しかし専門家からは“科学的根拠はない”との見解が示され、気象庁長官も今月13日に『デマと考えられるので心配する必要は一切ない』と噂を一蹴。日本で地震が起こる可能性はどこでもあるため、日頃の備えを確認するよう呼びかけています」(WEBメディア記者)



社会的に波紋を呼んだ騒動によって、作者にも批判の矛先が向けられているようだ。SNSやネットでは、“不安を煽るな”“儲けたいのか”といった心ない声も散見されている。しかし、こうした批判は“的外れ”だという。



たつき氏は今月15日に自伝『天使の遺言』(文芸社刊)を発売し、「完全版」を出版するに至った経緯や“7月に起こる津波の夢”について改めて説明している。



「そもそも、当初に出版された単行本は“予言本”ではなく、オカルト漫画の作品を収録したものでした。『完全版』には“7月に起こる大災害”の夢が加えられましたが、あくまでも作者が見た夢の共有であって予言はされていません。



たつきさんは『私が見た未来』の発売をもって漫画家を引退していましたが、自ら作者だと名乗り出たのは“なりすまし”が出現したためです。その人物はSNSやYouTube、メディアの取材を通じて、たつきさんの考えとは異なる虚偽の情報を吹聴するなどして、世間の注目を集めていました。



驚くべきは、この人物によって『私が見た未来』の復刻版を出版する話が進んでいたこと。そのことを知ったたつきさんは、自ら出版社に連絡をしたと明かしていました。結果的に“本人”による『完全版』が出版される運びになりましたが、ご本人の意向は十分に反映されていなかったようです。きちんと世間に真意を伝え、自身でも納得できる内容を残すため、『天使の遺言』を自費出版で発表したといいます」(出版関係者)



たつき氏は『天使の遺言』で、「完全版」が短期間で出版されたこともあり、《結果的に出版社の意向中心で出版されてしまったことに、不本意な思いもありました》と率直な胸中を吐露。また、「2025年7月5日」の記述についても“言った覚えはあるが急ピッチの作業で書かれてしまった”と説明した上で、《夢を見た日=何かが起きる日というわけではない》とキッパリ否定していた。



いつ・どこで起きてもおかしくない災害。大切なのは、常日頃から防災の意識を持って行動することだろう。

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