
学歴に対する考え方の違いから、絶縁に至ることもあるようだ。投稿を寄せたのは千葉県の60代女性。子どもの受験が終わり、友人から「お疲れ様会」に誘われた時のエピソードを明かした。
受験生の親としての苦労から解放され、「楽しく飲んでいた」という女性。その最中に友人が突然語った言葉が、場の空気を一変させた。(文:湊真智人)
「良い大学に入ったからと言って幸せとは限らない」
「物凄く嫌な思いで帰宅しました」
母子の努力に水を差されたように感じたのか、女性もすかさずこう反論した。
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「良い大学に入れば就職先も選べるし、選択肢が増えると考えたらやはり良い大学に入る方が良いに決まっている」
そもそも受験の「お疲れ様会」なのに、どのような話の流れからこの議論に行きついたかは不明だが、元の楽しい雰囲気はそこにはなく、「物凄く嫌な思いで帰宅しました」と後味の悪い会になってしまった。
その後も友人への負の感情は尾を引いたようで、女性は
「それからずっと彼女からの連絡は無視。気分が悪いし、何のメリットも無いから」
と、連絡を断ってしまった。やや早計な気もするが、受験直後なこともあり、その手の話題に敏感だったということか。
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大卒夫婦の投稿者と高卒家庭の友人
また女性は投稿内で、自分と友人の環境の違いを以下のように記している。
「彼女は高卒。旦那さんもお子さん達も高卒家庭。私は短大卒で大手企業の本社に大学初の入社。以後毎年数人後輩も入社しています。夫は同じ会社。勿論大卒」
夫婦ともに大企業に勤め、満足のいく“幸せ”を手にした様子が窺える。また高卒の友人に一定の理解を示しつつ、こうも書いている。
「お互い育った環境が違うので仕方ないですが、人の人生をとやかく言う権利は無いと思います。彼女は高卒でも幸せなのでしょうが、私は短大へ行ったから今の幸せがあると思っています」
「学歴が全てでは無いですが、サラリーマン家庭は学力しか残してあげられる物が無いので」
大学進学から新卒入社というルートを子どもに用意することは、一つの自然な発想だ。しかしそれが唯一の正解でもない。女性と友人、それぞれの「幸せ」は比べられるものではないだろう。
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