
夕食の献立を考えるとき、家族の好みを思い浮かべながら「何を作ろう」と悩む人は多いでしょう。とくに相手の苦手なものを避けようと思うと、献立が決まらないこともあります。そんな日常の1コマをB.B軍曹さんが漫画に描いた作品『感情が顔に出やすい夫の言い訳』が、Instagramで投稿され注目を集めています。
ある日の夕食、献立を考えているB.B軍曹さん。お肉が好きな夫・髭さんに「野菜出しても喜ばないでしょ?」と言うと、「そんなことない」と言いながら、髭さんは目が泳いでいるようです。さらにB.B軍曹さんから「口ではありがとうって言いつつ顔に出てるもん」と追い打ちの指摘が入ります。
B.B軍曹さんの猛攻に困った髭さんは「たとえ俺のリアクションが悪くても、俺の細胞は心から喜んでるので是非出してください」と野菜メニューも出してほしい旨を伝えるのでした。日々の食事に対する感謝の気持ちと妻への思いやりを忍ばせた髭さんのセリフについて、読者からは「苦手なものが出てきても渋い台詞が言える髭さんがカッコいいです」「細胞が喜ぶってなんと素晴らしい表現」など、賞賛の声が多くあがっています。同作について、作者のB.B軍曹さんに話を聞きました。
妻への愛情がこもってる「魔法の言葉」
ー髭さんが感情が顔に出やすいタイプなのは出会った時からなのでしょうか?
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そうですね。初対面の時から「楽しい!嬉しい!君おもしろいね!」って、思ったままのテンションで喋ってくるので、ちょっとびっくりしました(笑)
でも怒りとかネガティブな感情はめったに顔に出なくて、唯一、空腹のときだけは、無の顔になります。完全に低血糖モードです。子供ですね(笑)
ー髭さんは嫌いなものでも嫌がらず食べてくれるのでしょうか?
はい、 野菜はあまり得意じゃないんですが、「体にいいから、細胞が喜んでる気がする」と言いながらモグモグ食べています。誰に向けてのポジティブ変換なんだろうと思いつつ、自分で自分を励ましながら食べる姿が、なんか愛しかったです。
ー他にも愛情忍ばせエピソードがあれば教えていただきたいです!
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髭の愛情の伝え方って、日常の言葉にちょっと魔法をかけてくるタイプなんですよね。例えば私が「疲れたな…」って言うと、「それ、がんばった証のいい子ポイントが溜まってるってことだね。今日の風呂で換金しとこ」って言ってきたり。
意味はよくわからないけど、確実に私を笑わせにかかってるし、愛を感じるんです。たぶん彼にとっての愛情って、「笑わせること」なのかもしれません。
(海川 まこと/漫画収集家)
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