年間約8000トンのCO2削減へ、良品計画がJERAと共同出資した新会社「MUJI ENERGY」設立
0
2025年06月26日 14:31 Fashionsnap.com


事業のスキーム図
Image by: 良品計画
「無印良品」を展開する良品計画が、エネルギー企業 JERAとの共同出資により、太陽光発電の開発などの再生可能エネルギー発電事業を行う特別目的会社「合同会社ムジエナジー(MUJI ENERGY)」(以下、MUJI ENERGY)を立ち上げることを発表した。設立は今年9月を予定しており、出資比率は良品計画が80%、JERAが20%となる。代表者および資本金は公開されていない。
新会社設立にあわせ良品計画は、JERAの子会社であるJERA Crossと、再生可能エネルギーの発電によって生み出される「電力」と地球温暖化を抑制する付加価値である「環境価値」のうち、環境価値のみを長期間に渡って取引する契約「バーチャルPPA」を締結した。新会社の発電によって生まれた電力と環境価値は、まずJERA Crossがアグリゲーターとして受け取り、電力のみ日本卸電力取引所(JEPX)を通して小売電力事業者へと販売。環境価値は、バーチャルPPAに基づき良品計画が全量を取得する。同事業を通して取得した環境価値は、無印良品のテナント店舗などのCO2排出量削減に活用するという。
MUJI ENERGYでは、1年間で約13メガワットの太陽光発電設備の開発を見込んでおり、これは良品計画の年間電力使用量の約20%に相当。同システムの導入によるCO2削減量は、年間約8000トンを見込んでいる。
良品計画は、2030年までにグループ全体の温室効果ガス排出量を2021年8月期比で50%削減することを目標に、単独店舗への太陽光パネルの設置や再生可能エネルギーメニューへの切り替えなどを推進してきた。今回、発電事業会社の設立に踏み切った背景については、「発電設備の周辺環境や地域住民への影響に配慮した適切な設備用地の選定を実現するため」と説明している。
Copyright(C) 2025 FASHIONSNAP 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。