女性をオークション形式であっせん=1800店と契約、警察対策も―風俗スカウトグループ「アクセス」

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2025年06月26日 15:01  時事通信社

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時事通信社

 スカウトグループ「アクセス」は、全国で約1800の風俗店と契約し、SNSで勧誘した女性をあっせんしていた。年齢やバストサイズといった女性のプロフィルを契約先の風俗店に送り、最もいい条件を提示した店に派遣するオークション形式で勢力を拡大。女性が稼いだ額に応じて店側から支払われる「スカウトバック」と呼ばれる報酬を資金源としていた。

 アクセスはリーダーの遠藤和真容疑者(34)を中心に、遅くとも2019年ごろに活動を始めた。スカウト活動などをするメンバーは学生や主婦ら300人ほどとされ、逮捕された1人は「携帯電話1台で安定して大金を得られた」と供述した。競わせて収益増加を図るため、スカウトには階級制を導入。紹介した女性が稼いだ額に応じて「ブロンズ」「ブラック」などと階級を上げ、報酬を増やしていた。

 逮捕された際は「黙秘を徹底する」「スカウトは個人でやっていたこととする」などと指示するマニュアルも作成し、警察対策にも力を入れていた。

 オークション形式による風俗店へのあっせんなど、人身売買のような手口の撲滅に向け、警視庁は今年1月、生活安全部として16年ぶりとなる特別捜査本部を設置した。幹部ら10人以上を逮捕するなどし、内偵期間を含め、約1年半にわたる捜査で組織を壊滅状態に追い込んだ。アクセスから女性のあっせんを受けていた大分、石川、岐阜各県のソープランドなども摘発した。

 今月28日に一部を除き施行される改正風営法は、風俗店に女性を紹介したスカウトらへの報酬支払いを禁じた。規制を逃れるため、スカウトの活動方法は今後変化する可能性があり、同庁幹部は「悪質なビジネスやスカウトバックなどを徹底して摘発していきたい」と語った。 

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  • ソープランドで入浴介助だけを行っているとは疑わしく売買春が行われている可能性が大いにあるのだからソープランド自体を壊滅すべき。
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