「シメオネがバエナを最大限に活かすだろう」 ビジャレアル指揮官、“事実上”のアトレティコ移籍を認める
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2025年06月26日 15:10 サッカーキング

アトレティコ移籍が近づいているMFバエナ [写真]=Getty Images ビジャレアルに所属するMFアレックス・バエナの去就は、数日以内に決着が付くかもしれない。25日、スペイン複数メディアが報じている。
以前、ビジャレアルのフェルナンド・ロイグ会長が「誰かが去りたいと望むなら…人生で翼を折るべきではない。誰もが飛ぶべきだ」と口にしたように、アレックス・バエナの出発のときが近づいている。来月に24歳となるイエローサブマリンのカンテラーノは、3シーズン連続で15G/A(ゴール関与数)を達成しているほか、昨夏にはスペイン代表としてEURO2024を、U−23スペイン代表としてパリオリンピックを制覇する“無敵の夏”を経験。ジローナにレンタル移籍した2021−22シーズンを除き、2018年12月にトップチームデビューを果たして以降、約5年間でクラブ公式戦通算148試合に出場し26得点40アシストを記録。また、ヨーロッパリーグのタイトルも手にしている。
そうしたなかで、ビジャレアルの攻撃を司り、今やビッグクラブも無視できない存在となったバエナに対しては、かねてよりアトレティコ・マドリードが獲得に動いており、目下行われているFIFAクラブワールドカップ2025の開幕前から交渉が開始されていた。すると25日、ラジオ局『カデナ・セル』の番組に出演したビジャレアルのマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、「アレックス・バエナを失ったと考えているか? うん、ほぼそうだね」と明言し、「もちろん、完全に諦めたわけではない。バエナは我々とともにいた選手で、この1年半の間、彼のフットボーラーとしてのスキルを楽しむことができたのは幸運だったよ。ただ、サイクルには始まりと終わりがある」と事実上の退団を認める形に。さらに、「(ディエゴ・)シメオネがアレックス・バエナを最大限に活かすと確信している。アトレティコのファン、監督、チームメイト、そして彼自身…きっととても幸せになるだろう」とも語った。
またスペイン紙『アス』も、クラブ間の交渉が「加速している」と指摘。今月初頭に提出したオファー(移籍金+ロドリゴ・リケルメ)では折り合いがつかなったものの、クラブW杯期間中の膠着状態を経て、ロヒブランコスは交渉を再開させたとのこと。ビジャレアル側は、バエナの契約解除金が5500万ユーロ(約90億円)であることを踏まえ、最低でも5000万ユーロ(約85億円)を要求しているのに対して、アトレティコ・マドリードとしても「いくつかのボーナスを考慮しつつも、その金額で最終合意に達する用意がある」と伝えている。
すでに、ベティスに所属するMFジョニー・カルドーゾの加入も確実視されているアトレティコ・マドリード。悲願のビッグイヤー初戴冠に向け、まずは“オトラの実力者”のダブル獲りが実現しそうだ。
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