84%の中小企業が夏季賞与を「支給予定」、前年より増額予定は3社に1社

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2025年06月26日 18:01  BCN+R

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2025年の夏季賞与、「支給」を予定する中小企業は84%でうち35%は増額予定。エン・ジャパンが調査
 エン・ジャパンは6月25日に、同社の運営する人事・採用担当者向け情報サイト「人事のミカタ」において、同サイトを利用している従業員数300名未満の企業に勤務する人事担当者を対象に実施した、「夏季賞与」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、5月15日〜6月9日の期間に行われ、118社から有効回答を得ている。

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●賞与支給の悩みは「社員モチベーションへの影響」が2年連続で最多

 調査対象者に、2025年の夏季賞与を支給する予定かを尋ねたところ、「支給予定」は前年の調査と比較して3ポイント減の84%だった。一方、「支給しない予定」は12%で、前年調査より4ポイント増加している。

 夏季賞与支給予定の有無を業種別でみると、「支給予定」という回答の多い業種は「商社」(95%)、「IT・情報処理・インターネット関連」(94%)、「メーカー」(93%)、「不動産・建設関連」(92%)が上位を占めた。

 夏季賞与を「支給予定」と答えた企業に、前年の夏季賞与と比較して、支給額に変動があるかを尋ねた質問では、「賞与支給額は変わらない予定」(47%)がもっとも多く、「増額予定」は35%となっている。

 2025年の夏季賞与を前年と比較して「増額予定」と答えた企業に、増額の程度を尋ねたところ、「1〜3%」(22%)が最多となった。

 同じく、2025年の夏季賞与を前年と比較して「増額予定」と答えた企業に、夏季賞与を増額する理由を尋ねた質問(複数回答)では、「ベースアップ(基本給の増加)の影響」(24%)がもっとも多い。

 一方、夏季賞与を「減額予定」と答えた企業に、減額の程度を尋ねたところ、「15%以上」(19%)が最多となった。

 同じく、夏季賞与を「減額予定」と答えた企業に、減額する理由を尋ねた質問(複数回答)では、「業績不振」(79%)がもっとも多い。

 社員への賞与支給に関する悩みや課題を尋ねたところ(複数回答)、「賞与の支給額による社員モチベーションへの影響」(43%)が2年連続で最多となり、「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」「業績不振など、原資確保の悩み」(どちらも36%)がそれに続いた。具体的な悩みや課題としては、「退職予定者への賞与支給の査定が難しい」「個人成績を支給額に反映し、個人差が出るようにしていくための明確な基準の作り方を検討中。また、賞与額を公開したいと考えているが、公開することでの影響を考え中」「今後賞与を個人のパフォーマンスに応じた報酬として支払っていきたいと考えているが、支払い方法や査定方法など、仕組みを作ることが必要な段階にある」といった声が寄せられている。

 前年と比較して、景気の上昇や回復を実感できているかを尋ねた質問では、「非常に感じる」(1%)と「どちらかというと感じる」(20%)を合わせた割合が21%に留まり、前年調査と比較して8ポイント減となった。

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