ロッテ・種市篤暉「長いイニングを投げないといけない」、「そういう部分を今、僕がやらないと」と中心投手としての覚悟

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2025年06月27日 08:42  ベースボールキング

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ブルペンで投球練習するロッテ・種市篤暉[撮影=岩下雄太]
 「まずは長いイニングを投げないといけないと思いますし、エース級がどんどんくるので、そこに負けずにエース級に勝てるように頑張っていきたいです」。



 ロッテ・種市篤暉は交流戦明け、チーム最初の試合となるソフトバンク戦(ZOZOマリン)の先発マウンドを託された。



 前回登板の19日阪神戦は6回2/3・122球を投げ、6被安打、8奪三振、5与四死球、2失点という投球内容だった。「指にかかっていたと思います」と、0−0の初回二死二、三塁で大山悠輔を2ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた151キロ外角ストレートはキャッチャー・寺地隆成の構えたところにズバリと決まるなど、力強いストレートを投げ込んだ。



 6月12日の広島戦で「あまり良くなかったですね」と自身の納得のいく球が投げられなかったフォークは、「(阪神戦は)良かったですね。膨らまないように、ストレートと同じ発射角度で投げられたかなと思います」と好感触。阪神戦は8奪三振をマークしたが、そのうち4つがフォークで奪ったもの。種市本人も「良かったと思います」と納得の表情を見せた。



 現状のフォークについては、「ワンバウンドの理想的なボールを投げられているので、そこはいい感覚で投げられているかなと思います」とのことだ。



 その中で気になったのは、0−0の3回先頭のデュプランティエを2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた140キロフォークは、ストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォークではなく、ストライクゾーンからストライクゾーンに落ちるフォークだった。投手との対戦ということもあり、ストライクゾーンに投げ込むフォークを試していたのだろうかーー。



 「そうですね、いい感じであれも投げられていました」。



 スライダーは前回登板の阪神戦ではあまり投げていなかったように見えた。「ちょっとだけ変えているので、色々試しながら、試合後のデータも見ながら、という感じです」と説明。0−1の5回一死走者なしで佐藤輝明に2ストライクから投じた4球目の縦に落ちるスライダーはボールとなったが、あの球で三振を取りたかったイメージなのだろうかーー。



 「あれは思いっきり縦にしました。横に曲がらないようにしましたね」。



◆ 6月に入り奪三振増



 5月まで6試合・39回1/3を投げ22奪三振だったが、6月は3試合・20回2/3を投げ20奪三振と三振を奪えている。“奪三振”が種市の調子のバロメーターの1つだが、状態は上がってきていると見て良いのだろうかーー。



 「ジャイアンツ戦が良かった分、ちょっと求めすぎちゃっている部分があります。そこが力みにつながったり、メカニックのズレにつながっている部分を前回の登板で感じたので、そこかなと思います。いいボールを投げたいというよりは、いいメカニックで投げる、そっちをメインにしたいと思います」。



 投手陣は中森俊介、田中晴也、木村優人をはじめ若い選手が一軍で躍動しはじめ、種市も若手から中堅という年齢に差し掛かりつつある。若手の手本にならなければという想いだったりあるのか訊くと、「僕が若手の時も涌井さん、石川さんが、僕が5回で降りても7回、8回投げていただいた。そういう部分を今、僕がやらないといけないと思います」とキッパリ。



 「若手には短いイニングを全力で投げてもらって、僕は長いイニングを投げて、中継ぎを休ませられるように頑張りたいと思います」。中心投手の自覚を持って、18時から行われるソフトバンク戦でも1イニングでも長く投げ、チームに勝ちをもたらしてみせる。



取材・文=岩下雄太

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  • 種市にコイツが取り憑いてから成績がサッパリなのは周知の事実。ホント疫病神だな。どうせ、余計な知識、データを吹き込んでんだろ。
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