個人金融資産、2195兆円=3月末、株安で減少―日銀
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2025年06月27日 10:02 時事通信社

日銀が27日発表した2025年1〜3月期の資金循環統計(速報)によると、3月末時点で個人(家計部門)が保有する金融資産の残高は2195兆円となった。前年同月末と比べ0.3%増加したが、国内株価の下落や円高を背景に、過去最高だった昨年末(2236兆円)からは減少した。
個人金融資産の内訳は、株式等が268兆円で昨年末比3.7%減少した。投資信託は131兆円。新しい少額投資非課税制度(NISA)の普及による堅調な取引で前年同月末比では8.8%増えたが、市況の悪化で昨年末より4.1%落ち込んだ。保険は、円高の影響で外貨建て保険の評価額が減少し、昨年末比1.1%減の411兆円。現金・預金は1120兆円で昨年末より1.3%減少した。
3月末時点の日銀の国債(国庫短期証券を除く)保有は546兆円。国債発行残高に占める割合は51.74%と、6四半期連続で低下した。日銀は昨年8月から国債買い入れを段階的に減らしており、今後も保有残高は縮小する見通しだ。
金融機関を除く民間企業の金融資産は前年同月末比1.1%増の1516兆円となった。
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