「小学校受験」見送った最多の理由は? - 「金銭面」は少数派

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2025年06月27日 11:30  マイナビニュース

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「はいチーズ!」を提供する千は6月26日、「小学校受験に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年1月9日〜1月19日、全国の保育園や幼稚園・小学校に通う子どもを持つ保護者1,751名を対象にインターネットで行われた。

○小学校受験を「検討しない」家庭が大半



保護者1,751名に小学校受験の実施状況を聞いたところ、2.7%が受験した(または予定している)と回答した。


一方、非受験・受験未定の家庭のうち受験を検討したのはわずかで、多くの家庭が受験をそもそも検討対象にしていないことが明らかになった。


○受験を選択しなかった理由



小学校受験を「実施しない」と回答した非受験者へ小学校受験を選択しなかった理由を聞いたところ、「小学校受験に興味がなかった」が59.6%と突出しており、次いで「公立小学校を希望していたため(39.1%)」、「子どもに負担をかけたくないため(27.4%)」、「金銭面(24.8%)」となった。「金銭面」を理由に選択している人は全体の4分の1と少数だった。

非受験者からは、「小学校受験という存在は知っていたけど、周囲に経験者がいなかったため選択肢に入らなかった」「コミュニティを狭めず処世術を学んでほしいため公立小学校を希望した」「私立小学校だと学童利用ができないと聞き、ライフスタイルと合わないと判断した」といった意見が寄せられている。


○「受験を検討した」動機は



非受験・受験未定の中で「受験を検討した」と回答した127名にその動機を尋ねたところ、最も多かったのは「子どもの成長への期待(または不安)(58.3%)」、次いで「子どもが安心できる環境(55.1%)」という結果になった。子どもの成長や環境を重視して受験を検討する家庭が多いことがうかがえる。


小学校受験の検討段階において「金銭面」は受験実施を左右する決め手とはなっていないようだ。しかし、非受験・受験未定で受験を検討している家庭の56.7%が「金銭面に不安を感じている」と回答している。受験を検討し始めたあとは「金銭面」が大きな不安要素になることが明らかになった。



また、母数が少ないため参考値だが、実際に受験を経験した家庭では受験にかかった費用の平均は185万円、中央値は100万円という結果になった。


今回の調査で、私立小学校受験の検討有無には金銭面以上に「そもそも関心があるか」が大きく影響していることが明らかになった。一方で、実際に受験を検討した家庭では「成長への期待」や「子どもが安心して過ごせる環境」など、子ども自身を軸にした動機が重視されており、小学校受験が子どもの未来を見据えた前向きな選択肢の1つとして捉えられていることがうかがえる。(Yumi's life)

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