意外と簡単に始められる! FPが「楽天ポイント運用」の始め方とメリット・デメリットを解説

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2025年06月27日 11:40  Fav-Log by ITmedia

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楽天ポイント運用で、お得にポイ活(出典:photo-ac.com)

 「楽天ポイント」をためる「ポイ活」に取り組んでいる方は多いのではないでしょうか。通常はためたポイントを買い物で使うことが多いですが、実はそのポイントを“使わずに運用する”という選択肢があるのをご存じでしょうか。

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 楽天ポイントを運用すれば「ポイントを消費する」だけでなく、「ポイントを増やす」楽しみ方が加わり、ポイ活の幅が広がります。

 この記事では、楽天ポイント運用のメリット・デメリットをお伝えし、初心者でもすぐに始められるように、具体的なスタート手順も解説します。

●楽天ポイント運用とは?

 楽天ポイント運用は、ためたポイントを使って投資の疑似体験ができるサービスです。実際の投資信託の値動きに連動して、ポイントが増えたり減ったりします。

 100ポイントから始められて、アクティブコース(株式重視型)とバランスコース(債券重視型)の2種類からコースを選ぶだけでポイント運用をスタートできます。

 証券口座を作る必要がなく、楽天会員のIDがあればすぐに始められるので、気になった人は記事の後半で紹介している始め方をチェックしてみてください。

 楽天サービスにはもう一つ、「楽天ポイント投資」というものもあります。これは、実際に楽天証券の口座を開設して、ポイントを使って金融商品を買うことができるサービスです。買い付けにポイントを使える以外は、通常の投資と同じなので、初めて投資をする人は楽天ポイント運用から始めて、慣れた頃にポイント投資に挑戦するとよいかもしれません。

●楽天ポイント運用のメリット・デメリット

 ポイント運用を始める前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。

楽天ポイント運用のメリット

1.気軽に始められる

 証券口座を開設する必要がなく、100ポイントから気軽に始められるので、投資初心者の第1歩として活用できます。

2.投資の疑似体験ができる

 ポイント運用は、実際の投資信託の値動きに連動してポイントが増減するので、投資体験ができます。ポイント運用をきっかけにして、経済ニュースや市場の動きに詳しくなるかもしれませんね。

3.0ポイント未満にはならない

 ポイント運用は、追加したポイントが各コースの基準価額に連動して日々変動するものです。そのため、当初のポイント数よりも減ってしまうこともあります。ただし、0ポイント未満になることはありません。運用に使われるのはポイントなので、元手0円と思えば気楽に運用を続けられるでしょう。

4.原則、手数料や税金はかからない

 ポイント運用は原則、手数料や税金はかかりません。

5.増えたポイントは引き出して使える

 運用中いつでも1ポイントから引き出し可能です。引き出したポイントは通常ポイントとして使えます。

楽天ポイント運用のデメリット

1.期間限定ポイントは利用できない

 楽天ポイント運用で使えるポイントは通常ポイントで、期間限定ポイントは利用できません。

2.追加や引き出しにタイムラグがある

 ポイントを追加すると反映(変動開始)まで、約2日かかります。引き出しの場合は、申請して約1日後に通常ポイントに反映されます。このようにタイムラグがあることで、タイミングを計っても想定どおりにはいかないことがあります。

3.自動追加ができない

 投資信託の積立買付のように、毎月決まったポイント数を自動で追加することはできません。ポイントがたまったら毎回手動で追加しなければならないので、面倒に感じる人もいるでしょう。

●意外と簡単! 楽天ポイント運用の始め方

 楽天ポイント運用のメリット・デメリットを理解した上で、始めてみたいと思った人は、以下の方法で簡単に始めることができます。

1.楽天PointClub公式サイトまたはアプリにログインする

2.「運用中ポイント」のメニューか「ポイント運用」バナーをクリックする

3.ポイント運用に関する利用規約に同意する

4.ポイント運用のコースを選択する

・アクティブコース

 日々の動きが大きく積極的な運用を目指すコースです。楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)の基準価額の値動きを原則反映します。

・バランスコース

 日々の動きが小さく安定的な運用を目指すコースです。楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の基準価額の値動きを原則反映します。

5.ポイントを追加する

 運用したいポイント数を入力してポイントを追加します。100ポイント以上必要です。ポイントの反映には2日ほどかかります。

 これで、ポイント運用を開始できます。

●「ポイント運用」に物足りなさを感じたら「ポイント投資」へ

 「ポイント運用」は気軽に始められる反面、追加できるポイントの上限や選べる投資先に限りがあり、豊富な商品ラインアップから選べる「ポイント投資」と比べると、物足りなさを感じるかもしれません。

 また、iDeCoや新NISA、株式投資などで本格的に資産形成を目指す人にとっては、証券口座を開設して実際の金融商品にポイントを充てる「ポイント投資」の方が適しているでしょう。

 とはいえ、「いきなり投資はハードルが高い……」と感じる人には、まずはポイント運用で投資の仕組みや値動きの感覚に慣れてから、次のステップへ進むのがよいでしょう。

 日々の買い物でコツコツためたポイントを活用して、投資の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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