

「プラバル・グルン」2025年秋冬コレクションに出席したアナ・ウィンター
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米国版「ヴォーグ(VOGUE)」の編集長 アナ・ウィンター(Anna Wintour)が、37年間務めてきた編集長を退任することを社内ミーティングで発表した。今後も出版社コンデナスト(CONDÉ NAST)のチーフ・コンテンツ・オフィサーおよび「ヴォーグ」のグローバル・エディトリアル・ディレクターの職務は継続する。後任は現在選定中だという。
アナ・ウィンターは、イギリス・ロンドン生まれ。1970年からファッション誌「ハーパース・アンド・クイーン(Harpers & Queen)」の編集アシスタントとしてキャリアをスタートし、その後複数の雑誌で編集者を経験した。1988年から同誌の編集長を務めているほか、「ヴォーグ ワールド(Vogue World)」や「メットガラ(Met Gala)」など、イベントの監修を含む幅広い業務にも携わってきた。長年のファッション界への貢献が評価され、2008年には大英帝国勲章を、2025年には大統領自由勲章を授与されている。
アナは後任について、米国版ヴォーグオンラインのニュースページ上で「今、私にとって最大の喜びは、大手メディア企業の可能性について、新しく刺激的な視点を持ち、独自のアイデアで業界を席巻する、情熱あふれる次世代の編集者たちを支援することです。まさにそのような人材を、US版『ヴォーグ』の編集長に求めているのです」とコメント。
今後については、「ファッション業界や、私たちのクリエイティビティに細心の注意を払うこと、将来のヴォーグ ワールドの方向性を定め、独創的で大胆なアイデアを描くことなどが含まれます。私は永久にヴォーグの編集者であり続けるつもりです」と語っている。
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