バルセロナは本当に8月10日に本拠地へと帰還できるのか? [写真]=Getty Images 大規模な改修工事が実施されているバルセロナの本拠地『Spotifyカンプ・ノウ』について、クラブは25日(現地時間)にクラブ公式サイトを通じて「8月10日の『ジョアン・ガンペール杯』で約2年2カ月ぶりに試合を開催する」と“本拠地帰還”を発表した。だが、バルセロナ市の第一副市長であるライア・ボネット氏はクラブが『Spotifyカンプ・ノウ』を使用するための条件を満たしておらず、8月10日の帰還は許可できないと考えている模様だ。26日(現地時間)、スペインの日刊紙『アス』が伝えている。
収容人数を10万5,000人に増加させるため、2023年6月から改修工事が始まった『Spotifyカンプ・ノウ』。当初、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長はクラブ創立125周年となる2024年11月29日までの竣工を目標に掲げていたが、工事の遅延により現時点で完成には至っていない。改修工事期間中は、同じバルセロナに建つ『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』でホームゲームを戦ってきた。
先に述べたように、バルセロナは2025−26シーズン開幕前の『ジョアン・ガンペール杯』を『Spotifyカンプ・ノウ』で開催することを発表。依然として施工部分が残っているものの、収容人数の約半数程度となる5万人から6万人の観客数でホームゲームを開催する方針を打ち出した。だが『アス』によると、バルセロナ市の第一副市長であるボネット氏は「第1フェーズで1階・2階の観客席やギャラリーが全体的に完成していることが使用の条件だ」と語り、『Spotifyカンプ・ノウ』の使用が市議会によって承認されないだろうと説明。同紙は「市議会がクラブの発表に対して非常に憤慨している」と、バルセロナの発表が“先走り”だった可能性を指摘している。