ニュージーランドの先住民マオリにルーツを持つ選手で構成されたマオリ・オールブラックスが、歴史あるチームの誇りを胸に日本で躍動する。
27日は日本代表宮崎合宿参加メンバーが出場するJAPAN XVとの「リポビタンDチャレンジカップ2025」(28日午後6時、東京・秩父宮ラグビー場)に向け、千葉・浦安市内で調整。23日に集合したばかりのメンバーだが、先発フッカーのカート・エクランド主将(33=ベイ・オブ・プレンティ/ブルーズ)は「テーマは一言で難しいですが、強いて言うならば『マナ(Mana)』。マオリ語で『力強さ』という意味があります。FWはフィジカルで、BKはスキルフル。お互いに助け合う心を持って臨みます」と思いを込めた。
チームは世界最高峰スーパーラグビー・パシフィックで、今季の優勝に貢献したクルセーダーズのSOリヴェス・レイハナ(25)らが先発。エクランドは季節が正反対の母国からの来日に「20度ぐらい違う。飛行機を降りた時には『暖かくていいな』という気持ちになりましたが、練習に来たらやっぱり暑い」と笑わせつつ「ハードだが、受け入れないといけない。両チームとも同じ暑さの状況で試合をする。そこはしっかりとやっていきたいです」と順応していく。
この日、トレーニングウエアの胸には「TOYOTA」の文字とロゴマークがあった。5月にニュージーランド協会がトヨタ自動車の子会社であるトヨタニュージーランド(TNZ)とスポンサー契約を締結。同国代表「オールブラックス」をはじめ、各代表のトレーニングウエアに「TOYOTA」と記される。そのお披露目が今回の日本遠征。エクランドの愛車は同社のランドクルーザーといい「ちょっと運命を感じます。どういう引き合わせか分からないですが、乗り心地もすごく良いよ」とアピール。柔和な表情も見せながら、威信をかけた一戦への準備を終えた。【松本航】
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