最後となるH2Aロケットの打ち上げ前会見で、搭載した衛星の愛称「いぶきGW」を披露するJAXAの小島寧プロジェクトマネジャー=27日午後、鹿児島県・種子島宇宙センター 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業などは27日、鹿児島県・種子島宇宙センターで記者会見を開き、H2Aロケット50号機に搭載される温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT(ゴーサット)―GW」の愛称を「いぶきGW」と命名したと発表した。打ち上げ時刻は29日午前1時33分3秒。
JAXAの小島寧プロジェクトマネジャーは「いぶきには『新しいエネルギーを呼び込む』という意味がある。G(温室効果ガス)とW(水循環)の二つのミッションで新しい世界をつくるという意味も込めた」と説明した。
2001年に運用を開始したH2Aは、50号機が最後となる。三菱重工の長沼公明・射場チーム長は「50号機までしっかり進めることができたのは大変うれしく思う。数多くの支えてくださった方に感謝している。結果を出すことで皆さまの思いに応えたい」と述べた。