2部降格のレスター、ファン・ニステルローイ監督の契約解除…昨年11月就任もチームを立て直せず

　レスターは27日、ルート・ファン・ニステルローイ監督の契約を解除したことを発表した。

　現在48歳のファン・ニステルローイ氏はかつてマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリード、オランダ代表で活躍したストライカーで2012年夏に現役引退。オランダ代表やPSVの下部組織で指導経験を積むと、2022年夏にPSVトップチームの監督に就任し、初年度の2022−23シーズンにはチームをKNVBカップ制覇に導いた。

　その後は古巣マンチェスター・ユナイテッドでアシスタントコーチと暫定監督を務め、昨年11月にスティーヴ・クーパー前監督の後任として不振に喘ぐレスターの指揮官に就任。降格圏に沈んでいたチームを立て直すことはできず、就任後のリーグ戦25試合は4勝3分18敗と大きく負け越す結果に。チームは1年でチャンピオンシップ（2部リーグ）降格の憂き目に遭い、ファン・ニステルローイ氏も2027年6月末の契約満了を待たずして任を解かれる形になった。

　レスターはファン・ニステルローイ氏の退任に際し、「ルートはクラブにとって困難な時期に監督として指揮を執った。就任以来、プロ意識と誠実さ、クラブの目標への明確なコミットメントを持って職務に取り組んできた。その中には、アカデミー出身の有望な選手たちをトップチームに昇格させたことも含まれている。クラブ関係者一同、ルートの献身的な働きに敬意と感謝を表するとともに、今後の活躍を心から祈っている」と発表している。

　また、クラブを去るファン・ニステルローイ氏も「レスターの選手、コーチ陣、アカデミー、そしてともに歩んで来たすべてのスタッフのプロ意識と献身に深く感謝する。そして、クラブの今後の発展を心から願っている」と感謝を綴った。