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フィギュアスケート女子で22年北京オリンピック(五輪)団体銀メダルの樋口新葉(24=ノエビア)が、来季限りでの現役引退を表明した。アイスショー「ドリーム・オン・アイス(DOI)」が27日、KOSE新横浜スケートセンターで開幕。演技後の取材で「来シーズンで引退しようと決めて臨んでいる。目標は五輪へ行くことだけど、1つ1つの試合が最後になるつもりで気を引き締めて臨みたい」と明らかにした。
この日は、集大成とする26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの新ショートプログラム(SP)曲「My Way」をお披露目。「スケート人生を表すプログラム。締めくくりにちょうど良い」とも、すがすがしく語った。
北京五輪の翌22−23年シーズンは10月以降の大会を欠場、長期休養に充てた。スケートに対する自身の気持ちと向き合い、復帰を決めたのは昨季。23年末の全日本選手権は12位だったものの、その後の試合などで結果を求める気持ち、大事さに気付いた。
今季24−25年シーズンは序盤から全日本選手権優勝を志し、結果は3位も、今年3月の世界選手権切符を3季ぶりにつかんで6位に入賞していた。
2度目の五輪が懸かる来季に向けては「五輪が目標にというより、毎回、自分のベストを尽くせるように…が目標。その先に何かあると思います」と見据え、いよいよ五輪シーズンが始まるに当たり、覚悟を打ち明けた。
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DOIは日本代表のエキシビションとして行われ、この日から3日間、同所で全4公演が行われる。【藤塚大輔】
◆樋口新葉(ひぐち・わかば)2001年(平13)1月2日、東京都生まれ。3歳で競技を始める。14年ジュニアグランプリ(GP)ファイナル3位。全日本選手権も3位で新人賞。中学2年の表彰台は04年の浅田真央以来だった。15、16年は全日本2位。名前の由来は21世紀が始まる01年1月2日に新宿で生まれたため「新」の字が入った。18年2月の平昌五輪には届かなかったが、翌月の世界選手権で銀メダル。22年北京五輪は個人4位で、五輪の女子史上5人目となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)成功者となった。団体は銀に貢献。愛称「ばっちょ」。152センチ。
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