
新年度の慌ただしさが少し落ち着いたと思った矢先、ゴールデンウィーク明けの仕事に心身ともに疲れを感じる人も少なくありません。そんな時期に漫画家・吉谷光平さんがX(旧Twitter)に投稿した『ゴールデンウィーク明けで仕事が辛い人たちへ(優しい課長まとめ)』で描かれている課長の神対応の連続が話題になっています。
【漫画】『ゴールデンウィーク明けで仕事が辛い人たちへ(優しい課長まとめ)』(全編を読む)
物語は、どうしても仕事が終わらず残業をしている主人公・麦田が描かれているシーンから始まります。周囲の先輩も忙しく、誰にも頼れないまま困っていると、課長が「今どきの若いもんは…」とつぶやきながら麦田に近づくのでした。
仕事を中途半端に終わらせて帰ろうとしたことがバレたのではと身構える麦田でしたが、課長は「今日はもう帰れ」とむしろ帰ることを推奨します。「でも今日中にやんなきゃいけない仕事が…」と麦田は戸惑いますが、課長は「時間内に終わらないのは上司の責任」と断言し麦田を帰らせます。その後、麦田が残した業務は他部署の部長や課長にも協力を仰ぎ、しっかり完了させるのでした。
またある日、給料日前で質素な食事を取る麦田を見た課長は、昼食を奢りたいと考えます。しかし上司から部下に昼食を誘うとパワハラやセクハラに発展する可能性もあることから、悩んでしまうのでした。そんな部長のもどかしさを察した麦田の先輩が「みんなでランチに行こう」と麦田と課長に声をかけます。この誘いを渡りに船だと思った課長は、「だったらオレが出すからな。早くいくぞ」と歩き出すのです。
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課長の優しさがにじみ出るエピソードをまとめた同作には、「こういう課長になりたいなぁと思ってる」という賛同の声が多数あがっています。そこで作者の吉谷光平さんに詳しく話を聞きました。
こんな課長がいればいいのに!誰もが慕う上司とは
ー課長の「サボってないのに時間内に終わらないのは上司の責任」というセリフが非常に印象的でした!このセリフは吉谷さんご自身が、実際にどなたかから聞いた言葉なのでしょうか? それともオリジナルで生まれた表現でしょうか?
吉谷さん:それは自分のオリジナルです。自分が働いているとき、人を雇う立場になったとき、どちらもよく思っていることです。
ー「昼食を奢ってあげたい上司」のモデルとなった方はいらっしゃいますか?
吉谷さん:石沢課長は主にこういう人がいたらいいなと思って描いています(笑)
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ーこの投稿は「ゴールデンウィーク明けで仕事がつらい方へ向けて」とのことでしたが、この作品をチョイスされた理由はありますか。
吉谷さん:長期休み明けはやる気を失うと思うので、少しでも元気になってもらえたらと思ってアップしました。
(海川 まこと/漫画収集家)
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