ドイツ・メルヘン街道の町シュタイナウに残る、グリム兄弟が暮らした家(博物館)

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2025年06月28日 06:30  GOTRIP!

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ドイツ・メルヘン街道にあるシュタイナウ(Steinsu)はグリム兄弟が少年時代を過ごした町です。山に囲まれ、町なかをキンツィヒ川が流れる閑静な町で、メインストリートの「グリム兄弟通り」にはドイツらしい木組みの家が立ち並びます。

中には、グリム童話の有名なシーンが描かれた家もあり、訪れる人の目を楽しませてくれます。

シュタイナウでぜひ訪れてほしいのが「グリム兄弟の家(英語 Brothers Grimm House/ドイツ語 Brüder Grimm Haus)」。1791年から5年間、グリム兄弟が両親とともに暮らした家です。

グリム兄弟の兄ヤーコプ・グリムが6歳、弟のヴィルヘルム・グリムが5歳のとき、方伯の執行官の職に就いていた父親が生まれ故郷であるシュタイナウに転勤となり、裁判所と官舎を兼ねていたこの館に移り住みました。グリム兄弟が暮らした建物として唯一完全な形で残っているこの家は、1998年に博物館として公開されました。

かつて少年だったヤーコプとヴィルヘルムとヤーコプが駆けまわったであろう庭には、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家があります。中に入って記念写真を撮ることもできますよ。

1階にはグリム兄弟の胸像や銅版画、この地方における一家の生活に関する展示があります。

グリム兄弟の食事が作られたであろう台所では、調理器具やヤカン、ケーキ(クグロフ)の型などが展示されています。小さな男の子だったヤーコプとヴィルヘルムはここで料理をする母親の足元にまとわりついていたのかもしれない、と想像が膨らみました。

230年以上前にこのかまどで調理された食事をグリム兄弟が食べていたと思うと、昔と今がつながるような感覚です。

ドイツ語のみですが、調理器具やキッチンツールの説明もありました。

2階には、グリム童話をテーマにした展示があり、日本を含め、世界で発売されたグリム童話の書籍が紹介されています。ヤーコプとヴィルヘルムの学術研究の展示もあり、グリム兄弟の自伝には彼らがシュタイナウで過ごした幼少期の思い出が色濃く表れているそうです。

白雪姫やブレーメンの音楽隊といったグリム童話のシーンを再現したジオラマもあり、ドイツ語が読めなくても、見るだけで楽しくなります。

グリム兄弟の家は、3月から10月までは11:00〜17:00、11月から2月までは11:00〜16:00の開館で、入場は開館30分前までとなっています。

Magistrat der Stadt Steinau an der Straße
Brüder-Grimm-Straße 80
36396 Steinau an der Straße, Deutschland
Website https://www.brueder-grimm-haus.de/

グリム兄弟の家からグリム兄弟通りをさらに進んだ右側の広場が町の中心で、市庁舎とカタリーナ教会が建っています。広場の南側にはシュタイナウ城があり、内部は博物館として公開されているので、時間があれば立ち寄ってみてください。

広場にはヤーコプ・グリムの生誕200年を記念して造られた「昔話の噴水」があり、グリム童話のキャラクターたちが彫られた柱や像などを見ることができます。

フランクフルトから日帰りでも来られるシュタイナウ。木組みの家々を眺めながら石畳を歩けば、メルヘンの世界へ誘われるような感覚を味わえることでしょう。

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